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｢ …。 ｣
眩しい光の奥には
もう会うことはないと思っていた人がいた。
｢ ……しょ、う？ ｣
｢ そんなとこでなにしてんの、乗りなよ。 ｣
｢ え…っと、その。｣
｢ あーもー…はよしんと見つかるから！ ｣
周りをキョロキョロと警戒する彼に
私も段々と危機感を覚え
助手席のドアを開けた。
｢…おじゃま、します。 ｣
車内に少しだけ香るタバコの匂い。
目線をしたに移せばギョッとする。
｢ …………タバコ？ ｣
｢ へ？ ｣
もちろんタバコを吸える年齢なんだし
吸う吸わないも本人の意志だけど。
でもなんか、嫌だ。
…紫耀が、変わってしまったみたいで。
｢ …あぁ、タバコ苦手？ごめん。 ｣
｢ …吸ってるの？｣
｢ まぁ、割と最近？ ｣
そうなんだ、と相槌をうてば
訪れる沈黙。
久しぶりに会ったから、知らない人と話しているみたいで
だいぶ、緊張する。
｢ ……そういえば、デビューも！おめでとう。 ｣
｢ …あぁ、うん。ありがとう。｣
｢ ほんとに！
ニュースで見たときビックリしてコーヒーこぼしちゃった。｣
｢ アホやなぁ(笑)｣
顔のパーツを中心に寄せてクシャッと笑う。
その笑い方は何も変わっていなくて、
横顔だけなのに、懐かしい気持ちになった。
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作者名：シュガー
| 作成日時：2018年2月28日 23時
