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“ ｢ なぁもしかして、まださ、Aは平野紫耀のことが好きなんじゃないの？ ｣”
“ ｢ 俺の話聞いてた？ ｣”
“｢ そんなに平野紫耀がいいの？ ｣”
一昨日、初めてあんなに喧嘩した。
彼が不安になるのは、きっとあたしのせいで…
でも今のあたしには、余裕が無い。
彼の口から紫耀の名前が出るたびにイライラして
なんであなたに紫耀を悪く言われなきゃいけないの、と強く言い放ってしまった。
紫耀はきっとだれよりも人を思いやっていて
だれよりも周りの人を愛している。
紫耀の裏の顔をなにも知らない彼に
無性に腹が立った。
｢ …痛っ。 ｣
新しく買ったパンプスに傷つけられた踵が、
限界だった。
春に向けて新しいパンプスを買ったけれど
恋人にもスルーされ、気づいてくれる人は誰もいなかった。
…別に自己満だからいいんだけどね。
電柱に寄りかかり、立ちすくんでいると
道路の脇からクラクションが2回。
控えめに小さく私を呼んで、
ライトが私を眩しく照らした。
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作者名：シュガー
| 作成日時：2018年2月28日 23時
