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｢ Aと喧嘩した。｣
ムスッとした表情の友達が講義中、
ぼそっとつぶやいた。
｢ は？なんで？ ｣
｢ なんかあいつデート中もうわの空でさ。
平野紫耀のこと考えてんのかって言ったらキレだして。 ｣
…………う、うわー。
完璧俺のせい〜…。
｢ そ、そうなん？
いや、でもほかの事考えてたんちゃう〜？ ｣
｢ いや、でも絶対おかしいんだよ最近。
部屋にも入れてくんねえし。 ｣
｢ いや、でもさ、前から…そんな感じだったやん？｣
｢ 浮気、してんじゃね？アイツ。 ｣
Aちゃんが…浮気？
誰と…？
｢ …いやそれはないやろ、誰とするっていうねん。｣
｢ 平野紫耀。なんか知ってる？｣
｢ ん〜。
別れてから2人はもう会ってないはずやけど。
考えすぎちゃう？｣
険しい顔の友達が、突然スマホの画面を突き出してきた。
何かと思えばエンタメニュースの記事で。
“ 平野紫耀、熱愛発覚 ”
｢ これ、アイツと付き合ってる時と同時期だよな？
平野紫耀ってそういう奴なの？クソ男じゃん。
ヤバくね？｣
…あぁ、お前もそっち側の人間か。
俺は友達に初めてガッカリした。
｢ 紫耀は、そういう奴じゃないよ。
俺らはあることないことこじつけられて噂に惑わされながら生きてんの。わかるやろ？｣
頭にハテナを浮かばせて
目をぱちくりさせながら
声のトーンが変わった俺を見つめる。
｢ 否定されたら疑われて、肯定しても批難される。
俺らは何も言えねえんだよ！｣
｢ …廉？ ｣
｢ 紫耀はAちゃんが大好きで、Aちゃんも紫耀が大好きだった。お互い周りなんて見えてるわけねえだろ。｣
｢ 廉、悪かったよ。ごめん。さっきのなし。｣
｢ ごめんけど、
俺やっぱりお前みたいなガキのこと応援できないわ。｣
“ Aちゃんにはやっぱり紫耀がいい ”
俺はそう言い残して授業中の教室を去った。
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作者名：シュガー
| 作成日時：2018年2月28日 23時
