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半ば諦めたような、冷めたような目をした彼女は話し始めた
「信じぬ者が多いかもしれぬが、私はこの土地の守神をしている。簡単に云えば、私は今生きておらん」
Aの言葉に乱歩以外が固まった
厨二病か何かと勘違いしている者もいれば、対応に戸惑っている者達もいた
「うん、何となく分かってた」
「ほぉ…主、否定はしないのか?」
「否定も何も目の前にいるし」
今どき私達の存在を認めるとは……珍しい
Aと乱歩が互いを興味深そうに見ていると、不意に国木田が声を上げた
「信じられんな。見たところ歳は敦とそう変わらんだろう」
「ふむ……確かに信じられんだろうな。ならば逆に問おう、どうすれば主らは今までの現象を認める?」
「異能力の可能性もありますし、一度太宰さんに触れてもらうのはどうでしょう」
「りょうかーい」
「では始めるぞ」
彼女はそう云うや否や、自身の身体を宙に浮かせてみせた
その光景に皆が目を見開いたが、太宰は冷静にAの手を握ってみせた
しかし_____
「……」
「何も、起こらない……?」
「じゃあ、まさか本当に……!?」
「信じる気になったか?」
まだ戸惑いながらも、Aの存在を彼らは認めざるを得なくなった
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「では私は失礼する」
「……待って」
「なんじゃ、まだ私に何かあるのか?」
呼び止めた太宰を嫌そうな顔で見るA。
それに反し、太宰は真剣な眼差しを彼女に向けていた
首を傾げている彼女を見ながら、慎重に太宰は口を開いた
「君は、Aなのかい?」
「!?主、その名を何処で…!!」
「!やはり、君は!!」
まるでAと面識があるような、懐かしむような表情を浮かべ僅かに瞳を潤ませた太宰
「っ___!!」
「あ、待ってくれ!」
術を使い、私はその場から逃げ出してしまった
私の方に手を伸ばしてきたあの男の顔が………切なそうな、嬉しそうなあの顔が何故か瞼の裏に焼き付いて離れなかった
「何者だ…!あの男は………!!」
知らない誰かに、自身のことを知られているのがこんなに怖いことだなんて、知らなかった……
Aは暫く、自身の祠の前で膝を抱えて震えていた
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レイ(プロフ) - ReiLeiさん» コメントありがとうございます!更新速度は蛞蝓以下ですが、これからもどうぞお付き合い下さい!! (2018年12月22日 22時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
ReiLei(プロフ) - 良き!!!!! (2018年12月16日 3時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 海月猫さん» コメントありがとうございます!これからもよりよい作品を目指して、頑張ります!! (2018年12月10日 23時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年12月10日 22時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2018年11月6日 23時