検索窓
今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:82,829 hit

夏油は見た ページ1

私は見てしまった。


─────パシンッ


乾いた音、彼女は叩かれた頬を押さえて、倒れ込む。
一方、彼女を叩いた男、五条悟は冷めた瞳で彼女を見つめていた。

二人に何があったのかはわからない。

しかし、どう見てもあれはやりすぎだ。


「悟、何をしているんだい?」

「げっ………傑………なんでもねぇよ」

「何でもないわけがないだろう。女性に手をだすのはよくないと思うよ」

「それは………」


何かをいいかけて、悟は口をつぐむ。
それから、舌打ちをひとつ残して去っていった。

「大丈夫かい?」

倒れている彼女、Aにそっと手をさしのべれば、Aはポカンとしたあと私の手をとった。

「あぁ、うん。大丈夫………」

「何があったんだい?今日は二人で任務だっただろう?」

そう聞けば、Aは口を開く。しかし言葉が出てくることはなかった。そのまま、悟と同様に口をつぐみ、諦めたように笑った。

「なんでもない」

「何を隠している?」

「大丈夫だよ」


様子がおかしい。二人とも何かを隠している。任務で何があったのだろうか……。
あの悟がAにビンタするなんて……。

二人とも口喧嘩はすれど、それは戯れで本気ではない。誰が見ても仲良しだった。

それなのに───。

モヤモヤした気持ちを抱え、私は寮に戻るAの背中を見送るのだった。

真相→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (219 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
475人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

梅雨の目(プロフ) - chiaki0708さん» コメントありがとうございます。面白いと言っていただけてとても嬉しいです!やはりコメントを貰えると嬉しいですね。モチベーションに繋がります!ありがとうございます!!! (2022年1月19日 20時) (レス) id: 0d2ed66bca (このIDを非表示/違反報告)
梅雨の目(プロフ) - えねごりらさん» ありがとうございます。嬉しいコメントに画面の前でニヤニヤしてしまいました。閲覧して頂き誠に感謝しています。 (2022年1月19日 20時) (レス) id: 0d2ed66bca (このIDを非表示/違反報告)
梅雨の目(プロフ) - 葵さん» 笑っていただけてよかったです!コメントありがとうございます。 (2022年1月19日 20時) (レス) @page14 id: 0d2ed66bca (このIDを非表示/違反報告)
chiaki0708(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続きが気になります笑笑 (2022年1月17日 11時) (レス) @page12 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
えねごりら - 面白すぎる!更新楽しみです!! (2022年1月4日 22時) (レス) @page12 id: 71d3d1284f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:梅雨の目 | 作成日時:2021年2月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。