お願いだから、今だけ話を合わせてください【呪術廻戦】

今だけ『五条』で ページ12

寝ている五条、机の上にはサングラス。

これを見て、私がするべきことはひとつだった。



起こさないように、そーっとサングラスを奪い、装着する。

おおおおおおお！！！！なんか、五条になった気分。

テンション上がるな！これ！！



「YO!YO!俺は天上天下唯我独尊、五条悟だYO!へい！チェケラ！俺は最強、お前最弱、格の違いを見せてやる！YO!YO!」


下手なラップ口調で遊んでいたら、ブフッと誰かが吹き出した。

なんだよ汚いな。つか、誰だよ笑ったやつ！！！



「何笑ってんだyo!」

「お前こそ何やってんだよ」

「ひぇ」


おはよう、五条。
あれ、この人こんなに顔面よかったっけ？あれ？顔が輝いて見える。なんで？？？あれ？

顔に熱が集まるのを感じ、私は息をするのさえ忘れていた。

こいつ、グラサン無い方がイケメンじゃん。え、屑なのにかっこよく見える………。


「A？どうしたんだよ」

「ひぇ………」


五条は私をジーッと見てから、ニヤーッと悪い笑みを浮かべた。あ、これ嫌な予感。


「ぐ、グラサン返してほしければ！この最強の俺を倒すんだな！！！」


混乱すると、とんでもない発言してしまうのは私の癖らしい。今知った。

五条は目をぱちくりとしたあと、笑いだした。酷い、笑うな。こっちも恥ずかしい思いしてるんだ。


「そっかそっかー……くくっ……お前が最強な……あっはは、ははっ、はらいてー！」


笑いすぎじゃない？？


「お前、五条Aに勝てるのか？無限使えるし真っ二つにもできるんだぞ」

「いや、お前無限使えねぇだろ」

「今の私は五条Aなんだよ」

「…………」


突然の無言やめよう。私が悲しくなっちゃうから。

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