今だけは『兄貴』で ページ7
「あの、ほんと、一人にしてください。待ち合わせしてるだけなんで、迷惑です」
「相手を待ってる時間って暇じゃない?お話ししようよ。てか、お姉さんちょー可愛いね。その髪型とか似合ってるよ」
おぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
何この人……キモい通り越してキショイよ。あ、意味は同じだったわ。
クソッタレ……今ので鳥肌たったじゃないか。
私は携帯で夏油と五条にメールを送りつける。
『早よこんかい、バカ兄貴。助けろや』
『可愛くねー妹だな』
『もっと可愛くおねだりしたらどうだい』
返信が早すぎてドン引きだわ。
つか、私は五条の妹ではない。メールで兄貴つったのは私だけど。ほらその場のノリってあるじゃん??
とりあえず!私は!!!このキモい男から解放されたいだけなんだ!!助けに来てくれるならなんでもいい。だから、私は持ち前の早打ちスキルで返信をした。
『お兄ちゃん、助けて。怖い』
可愛げの欠片もねぇ文だが、いいだろ。頼む来てくれ。
「なぁ、何してんの?お前」
「私たちの可愛い妹に何かようかな?」
私は携帯から顔をあげて声のする方を見た。
ごじょーーーげとーーーー!!!!メシア!!!!!!!
さっすが最強!!!私は嬉しさのあまり二人に飛び付く。五条にはかわされたが、夏油がしっかり受け止めてくれた。ありがとう、メシア。
「いや、暇潰しにお話しをしていただけだよ」
「ふーん?その割にはコイツ怯えてんだけど?」
「俺はなにもしてないさ」
「そうかい。もう大丈夫だから帰ってもらって構わないよ」
夏油、顔怖いよ。いや、笑顔が怖いよ。男の人小さく悲鳴漏らしてたよ。
いや〜、でも助かったわ〜。
「ありがと、お兄ちゃん」
「………お前、それに慣れてきてね?」
「そりゃ五条にいじられまくったからね!!!もう開き直ったわ!!!」
「つまんね」
なんだとゴラァ!!!やんのかゴラァ!!!!
フシャーーッッッと威嚇する私の頭を夏油が撫でる。
お?どうした?おっ?おっ?
「どうした?傑兄ちゃん」
「………」
「あばばばばばば!!!!無言でアイアンクローはやめてくださいいいいいいい!!!!」
五条お前、笑ってんじゃねぇぞ!!!
このあと三人でめちゃめちゃオフを満喫した。
夏油が『傑兄ちゃん』呼びにときめいていたことは、Aは知る由もない。
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梅雨の目(プロフ) - ゆなさん» 返信が大変遅くなり申し訳ございません!!そして、嬉しいコメントありがとうございます!!気が向いたら続編を出したいと思っておりますので、気長に待っていただけたらと思います (2021年12月1日 15時) (レス) id: 0d2ed66bca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - この作品大好きです♪続編、、、欲しいです☆ (2021年6月29日 21時) (レス) id: 8dc6dc1d77 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨の目(プロフ) - ツナマヨさん» 笑っていただけてなによりです!コメントありがとうございます!!! (2021年3月20日 22時) (レス) id: 0d2ed66bca (このIDを非表示/違反報告)
梅雨の目(プロフ) - 麻穂さん» 面白かったならなによりです!!コメントありがとうございます!!! (2021年3月20日 22時) (レス) id: 0d2ed66bca (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ(プロフ) - サマーオイルwwwwwwwハウスインwwファイブジーwww腹筋崩壊するwwwww (2021年3月20日 10時) (レス) id: 33f327ed78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅雨の目 | 作成日時:2021年2月14日 18時