甘特急 .。

2 ページ31

.



いいからいいから ！ なんて 手を引いて
半ば強制的に 車に乗せられて
連れてこられたのは 綺麗 な 夜の海 。


祐「 … 本当 に ごめんね 。」

『 いいよ 、 もう気にしてない 』

祐「 こんな カッコつけてるけど
全然 かっこよくないね 」

『 ううん 、 祐基くん かっこいいよ 』


急いでて 全然 見てなかったけど
ちゃんと見ると 本当にかっこいい 。


祐「 Aも 、 似合ってる 」

『 えへへ 、こんな可愛いの似合わないよ 』

祐「 こっちおいで 」

『 うん … っえ ？！ 』


寄っていくと 急に体が宙に浮く。
… いわゆる お姫様抱っこ 。


祐「 A 本当 の お姫様 みたいだね 」

『 やだ 、 祐基くん やめてよ 恥ずかしい 。
それに 重いでしょ 』

祐「 おろさないよ 」

『 もう … 』

祐「 A？ 俺 さ 、 大切な彼女 の
誕生日 忘れるくらい ドジ だし
バカ だし かっこ悪い けど 、
A だけ は 譲れないし 絶対 大切 にする 。
… その 、 結婚 してください 。」



" 結婚してください "

その言葉 が 何度も頭の中 で 繰り返される 。


祐「 ごめん 、 、 嫌だった ？」


黙って 涙 を 流す 私 を 申し訳なさそうに
砂浜 へ おろす 祐基くん 。そうじゃない 。


『 違っ ！ … 嬉しいの 』

祐「 へ ？ 」

『 嬉しくて 、 びっくりして 、
頭の中 パニック なの …

祐基くん は 本当にバカ だし
誕生日おめでとう って来なくて
泣きそうになったし 心配 したし…
だけど 、 そんな 祐基くん の 虜 で
離れたくないし そんなところも だいすき 』

祐「 それって … 」

『 結婚 … してください 』



そこら辺 の 女子高校生 みたいに
きゃーって 騒いで また お姫様抱っこ して
そのまま 落ちそうなくらい ぐるぐる 回って …


祐「 A だいすき ！ 」


私 は 子犬 みたいな 貴方 に 弱い 。



.

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←○むらたくん と さぷらいず

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す