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「あれぇ？だれかいるですかぁ？」
「ん〜……?…ここならお仕事サボっても
誰もいなくてのんびりできると思ったですけど」
奇妙な外見をした少年(少女?)が一人立っていた
なんだその目元と、口許と、腕の赤い糸の縫合痕
仮にも人間なんだから実際に縫っている訳はないし
なんて下らない事を一人悶々と悩み考えていると
お姉さんは、こんなトコで何してるです?と言われ
あぁいけないいけない。人間を装って笑顔を作り答えた
「あ、ごめんなさい」
「学生の時によくここに来てたから懐かしくて
思い出に浸ってただけなんだ。すぐ退くから。じゃあ」
仕方ない一度去って、また戻って来よう
そう考えながら塗装の剥げた汚い扉に近付いて
触るのが躊躇われるドアノブに触れようとした瞬間
私の頭を貫こうと投げ付けられたナイフを軽く避ける
後ろにはあの少年だけ、ナイフは後ろから、つまり
私が答を導き出す前に避けられちゃいましたぁ?、と
中性的で可愛らしく、実にわざとらしい声が耳に届いた
「……いつから、気付いてたの？」
「思い出に浸ってる割りにはずぅっといますねぇ?」
見られていたのか、恐らく私がここにきた日からずっと
ナイフなんか持ち歩いている時点で一般人ではなく
口振りからして既に私が喰種だと分かっているだろう
分かっていて投げ付けたのだから、これは私に効くモノ
そして喰種に効くモノを持っていると謂う事は、白鳩だ
「で、殺す?」
「いえいえ〜、貴女はこれからもここにいる
僕がここに来れば、お仕事になりますからねぇ」
勿体無いじゃないですか、にこりと笑う奴
はぁ?それはつまり仕事をサボる道具になれと?
その事実に行き着いた瞬間一気に頭が沸騰して
殺してやろうと思って赫子で突き刺しにかかると
ナイフの側面に当てられ、するりと軽く受け流された
「…へぇ、面白いじゃん」
「長いお付き合いになりそうですねぇ、自己紹介です
僕は鈴屋什造、二等捜査官ですよ〜。お願いしますね?」
Aと告げて、ふと上にバレたら?と訊けば
彼はまた、にっこりと可愛らしい笑顔を深くして
無邪気で無垢な笑顔がどろどろのおぞましい物に見えた
「なら貴女を壊せばいい、ですよね」
至極当然とばかりに返されてまた什造に興味が湧いた
会う約束をするなら時間をきっちり決めなければ
擦れ違ってしまう。そう思ってちらりと時計を見た
「「じゃあ明日の2:25分にまたここで」」
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恋々／【霧嶋絢都】→←じゃあ、屋上に2:25頃に【鈴屋什造】
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まっちゃ - ああああもっと速く見つけたかった!!タケさんもっと増やして欲しいです…!! (2019年6月7日 18時) (
レス) id: 0fdc1c93f1 (このIDを非表示/違反報告)
糖分 - 平子さんホント好き…もっと増やしてくれてもいいんですよ(( (2019年1月4日 0時) (レス) id: e217bd5dbf (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - お二人様コメントありがとうございます!此方の作品は完結しておりますのでmix berryという作品にリクエスト頂けたら嬉しいです!! (2016年2月20日 7時) (レス) id: c7c039e431 (このIDを非表示/違反報告)
謳憂（うたう）(プロフ) - 金木くん（白）増やして欲しいです！！ (2016年2月18日 13時) (レス) id: 67760cdd1a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 郡さんマジ綺麗増やしてくださいお願いします (2015年8月13日 16時) (レス) id: b9de54a5ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウズメ&アホ毛50% | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年2月23日 18時
