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目を開けて時計を見れば午前一時を指している
よし、この時間ならば二人共はとうに寝ているだろう
外へ出ると建物を一周し二人の部屋を確認
窓から入る為に壁に手をかけ、裸足で登り出す
幸いな事にこのボロアジトの窓は全て割れている
一回痛い目見たからな。今回はよく用心しよう
過去同じ方法でタタラさんの部屋に忍び込んだ
理由はご察しの通り、マスクの下が気になったから
けれど交渉に出る勇気がなくサッと見てサッと帰ろう
そう思っていたが思いの他タタラさんが物音に敏感だった
壁に赫子を突き刺して体を支えながら
雨樋に足を置いてバランスをとって進んでいく
目的の窓の窓枠の少し上に赫子を深く突き刺して
某立体起動装置の様に縮めれば勢いよく入れるのだ
お邪魔します。ベッドに近付くと兄弟仲良く
二人でぴったりとくっついて並んで寝ていた
まぁ寝ていて安心したがここまで常に一緒だと流石に
(え、二人ってアッチの御方なのかな?
兄弟の垣根を越えてアレがソレで○○が××…)
気になってきた、この流れは非常に不味い
このままじゃ寝ている二人を無理に叩き起こして
「二人ってアッチなの?」なんて、ほざきかねない
もしそうなってしまえば本気でヤバイ事になる
「赫子を使ってまで夜中に異性の部屋に侵入した変態」
なんて不名誉な称号を得てしまうのは流石に御免被りたい
早く顔みてサッサと御暇しようと思って
右側で寝ている兄のマスクに手を伸ばした瞬間
ベッドから腕が伸びてきて強い力で腰を掴まれた
そしてそのまま無理矢理ベッドに引き摺り込まれる
ベッドの上から客観的に見てる訳ではないが
恐らく瓶(弟) 瓶(兄) A、と言った状況だろう
(落ち着け、ベッドの端だ脱出のチャンスを)
と計画を練っていたら兄が私を抱き締めて半周
必然的に瓶(弟)そして真ん中に私、瓶(兄)となった
逃げようとすると弟が触るか触らないかギリギリで
脚をするする、腹立たしい慣れた手付きで撫でてくる
まるでアニメか何かに出る”ヒロインに絡む親父”の様
出来るならば主人公にぶっ飛ばしてほしい。来い主人公
「……っ、ふ…!」
(声だけは出しちゃ駄目)
兄に腰を、弟に脚をまさぐられ本気で叫びたいが
二人は寝ぼけてる、つまりいつか終わると必死に耐えた
(狸寝入り、反省させる為。興奮なんてしていない)
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まっちゃ - ああああもっと速く見つけたかった!!タケさんもっと増やして欲しいです…!! (2019年6月7日 18時) (レス) id: 0fdc1c93f1 (このIDを非表示/違反報告)
糖分 - 平子さんホント好き…もっと増やしてくれてもいいんですよ(( (2019年1月4日 0時) (レス) id: e217bd5dbf (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - お二人様コメントありがとうございます!此方の作品は完結しておりますのでmix berryという作品にリクエスト頂けたら嬉しいです!! (2016年2月20日 7時) (レス) id: c7c039e431 (このIDを非表示/違反報告)
謳憂(うたう)(プロフ) - 金木くん(白)増やして欲しいです!! (2016年2月18日 13時) (レス) id: 67760cdd1a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 郡さんマジ綺麗増やしてくださいお願いします (2015年8月13日 16時) (レス) id: b9de54a5ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウズメ&アホ毛50% | 作者ホームページ:なし
作成日時:2015年2月23日 18時