狂おしき愛【五条悟】 (ページ5)

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被虐の同情ページ5

それでも反抗的な態度をとってくるAに"じゃあ俺の話をしよう"なんて自分語りを俺は始めた。

"俺は五条家の天才にして当主、呪術界にいるお前なら知ってんだろ、それ故か雑魚共には無駄に期待されてたり妬みからか心無いこと言われてたり、俺の味方なんていなかった。
でも、お前ならAなら俺を救ってくれる。
そのお前と言う存在全てが俺なんだ、だからお願いだよ俺のそばにずっといて、俺を拒まないで"

じんわり潤んだ瞳を見せれば少し困った顔をみせた。
"ごめんなさい"なんて何に対する謝罪なのかなんて心の内で悪態をつきながら"今日はもう遅い、お腹は空いてないか？風呂は"と聞けばAの腹が鳴る。

そんなお茶目なところも可愛いなんて思いながら"じゃあ飯にしよう"少し疑いの目を向けながら"そんな顔も可愛いな"頭を撫でてやった。

女中に頼んで飯を持ってきてもらった。
流石に食事中に手枷と足枷は邪魔だと思い外してやった。
目の前の料理にAが目を輝かせる。
待てをされている犬のような目で見つめてくる、なんだかこのままにしてやりたがったが可哀想だったから辞めてやった。

"いただきます"と手を合わせて食事を始めた。
飯を食ってる姿も可愛いなんて思いながら頬杖をついて眺めていた。

飯を食い終わった後俺は"ちょっと用事ができたから行ってくる、じゃあな"頭を撫でて俺は出て行った。
"まさか、ここを出るなんて馬鹿なことしないよなぁ"なんてAならしかねないことを想像しながら俺の口元はにやけていた。