狂おしき愛【五条悟】 (ページ15)

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聖夜の思い出ページ15

歪んでなかったショタ悟くん

悴む、頭の先から足のつま先まで。
周りを見れば一面の銀世界、ただ彼方先も白銀のみ。
"A...まだかな"と自分の息で手を温める。
息を吐けば白い煙が昇る。

"悟くん！"俺を呼ぶ声がする。
大好きな声、温かい声、A...
その声に振り返れば俺に手を振って駆け寄ってくる。
可愛い...すき。

駆け寄ってきたAに手を差し出して"行くぞ"と。
俺の頬が火照ってたのは気のせいだろう。
じんわり、俺とAの熱が一点に集まる。
温かい、暖かい。
"いるみねーしょん、見に行くんだろ"照れくさそうに言えばにっこりと笑顔で返してくれた。

きらり、きらり、一つ一つが星のよう。
俺の瞳にはその光が全て宝石に見えてくる。
俺がいるみねーしょんに見惚れてるとAと目が合った。
Aは俺の顔を見ていたらしい、恥ずかし...

"五条くんの顔ってやっぱりかっこいいね！"健気に笑うAに俺の心臓は持たない。
照れ隠しに"ばか、かよ..."顔を背けてしまった。

そこら辺のベンチに座ってAに聞く。
"今日は、ありがと。来年も来てくれるか、？"上目遣い、不安だったんだろう。
Aは二つ返事で返してくれた。

"...来年はもっと凄いところ行こうな"寒さを紛らわすためか、それとも、Aを抱きしめる。
目を瞑って"絶対、幸せにする"なんて思ったのは俺だけの秘密だろう。