認めていいよ ページ11
8ページの続き
Aの頬に手を当てて"好きだろ俺のこと、認めろよ素直になれ"と。
恥ずかしさからか浴槽の熱に耐えられなくなったのか風呂場から出てしまった。
"素直じゃねぇーの"なんて思いながら自らの体を洗い風呂場を後にした。
一方、Aはあまりにも広すぎる五条家の豪邸に迷っていた。
"なにしてんだよ"きょろきょろするAの後ろから声をかける。
Aの手を取って"部屋もどんぞ"戸惑う表情も可愛かった。
"そこは、座敷、あそこの扉に続いてんのは俺の部屋"手を繋いで部屋案内ってやつをしてみた。
Aの表情はどこか楽しそうで賑やかだった。
どうせ嫁にくるんだからこの家に慣れとけなんて思ってた。
部屋に戻る途中に俺はずっとどきどきしていた。
確かに俺はAのこと好きだし、愛してるし結婚するつもりだけど、こいつが俺のこと好きじゃなかったらとか、否定されたらとか、想像する必要もないことを考えていた。
"なぁ、俺のこと、好き?"不安気に聞けば目を伏せ黙秘を続けた。
まぁ、部屋で無理矢理聞き出せばいいか、と。
"ついたよ"頑丈に閉ざされている扉を俺はいとも簡単に開け鍵を閉めた。
何故か安心しきってるAを押し倒して
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作者名:bqvvxy | 作成日時:2023年12月12日 20時