先生、初キスは何味ですか？ (ページ8)

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６話　なめかけの飴ページ8

ころん side

る「じゃあこの問題を…ころんくん、解いてください！」

こ「ﾊｲ……ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」

る「ころんくん…？喉痛いんですか？」

こ「大丈夫です…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」

本当は痛いけど、るぅと先生にかっこ悪い所を見せたくないので、嘘をついてしまった。

る「そうですか…じゃあこの後僕の所来てください。」

こ「…？はい。」

なんだろ…？怒られるのかな…？

　ー授業終了ー

僕は授業が終わってから、るぅと先生のいる、国語準備室に向かった。

　「」ｺﾝｺﾝ

こ「失礼します…。」

る「はーい、どうぞー！」

中からるぅと先生の声がした。

る「お！ころんくん！来ましたね！」

こ「は、はい…。」

る「今は僕しか居ないので、そんなに緊張しなくていいですよ？」

こ「わ、わかりました…。」

そんなこと言われたって、るぅと先生と２人きりの方が緊張するんだけどっ！？

こ「えーっとそれで…何ですか？」

る「ころんくんが喉痛いみたいなので飴をあげようと思って！」

こ「え…？…。ありがとうございます…///」

る「何味が良いですか？レモンかオレンジか桃の中で。」

こ「じゃあレモンで…///」

レモンの飴はいつもるぅと先生がなめている味だ。

る「あ…僕がなめてるのが最後の１つでした…。」

こ「じゃあ他の味で…」

る「僕のなめかけでも良いですか？」

こ「は？」

何を言い始めるんだこの先生は…。

るぅと先生のなめかけなんて…///

る「てことで、ころんくん！口開けてください！」

こ「そ、それはちょっと…///」

る「いらないんですか…？」←上目使い

上目使いはヒドイ…///

こ「わかりました///」

僕は可愛いるぅと先生に負け、言われた通りに口を開けた。

る「はーい、行きますよー。」

こ「///はい///」

るぅと先生の顔がすぐ近くにあった。

る「やっぱり目閉じて貰えますか？///」

るぅと先生がほんのり顔を赤くして、言ってきた。

僕は言われた通り目を閉じると僕の唇に柔らかいものが触れ、口の中にレモン味の飴が入ってきた。

る「えーっと…終わりました///」

こ「ありがとうございました！？僕行きますね！？」

自分が何を言っているのかわからないほど、心臓の音がうるさかった。

僕は顔を赤く染めたまま国語準備室を出た。

僕の初キスは…

レモンの味がした。