↓ ◆わたしのホストは安井くん◆ ↑ (ページ17)

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16話ページ17

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あ「・・安井くん。」

「うわー、イケメン登場しちゃったよ。」

「アイツ、お前の彼氏？」

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肩に腕をまわしてきた男が私に向かって問いかける。

ニタッと笑いながら話しかけないでよ、気持ち悪いなぁ。

あ「ちが・・「そうだよ、俺はコイツの彼氏だ。」え??」

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気づいたらすぐそばに安井君はいて

わたしの腕をひっぱり、肩に腕を回してきた。

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やっぱり、さっきの男にされた時とはなにかが違う。

‘なにか”・・それは分らないけれど

確かに言えることは、安井君の方がイイってこと。

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謙「だから、もぅコイツに近づいてくんじゃねぇ。」

安井君は、ものすごい目つきで男たちを睨む。

安井君の事が怖いのか、男たちの肩がブルッと震えた気がした。

「・・ﾁｯ・・帰るぞ!!」

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悔しそうな表情を浮かべた2人は、夜の暗い道に消えていった。

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あ「・・あ、あのぉ・・安井くん。」

少し背が私より高い安井くんの顔を見て、お礼を言おうかとすると

謙「・・お前さ、バカじゃねぇの？」

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あ「・・はぁ!?」

謙「こんな夜に女1人で歩いて、危ねぇと思わねぇの？」

あ「んなぁｯ!?

　じゃぁ送ってくれればよかったじゃん!!」

謙「送ってやるって言って拒否ったのは誰だっけ？」

あ「・・そ、それはぁ・・。」

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それを言われたらなにも言い返すことがなくなっちゃう・・。

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謙「それに、なんか不機嫌だし。」

あ「それは安井君がわるいんだよ!?」

謙「俺が何したって言うんだよ。」

あ「自分で思い出せぇ!!
　
　バカヤローｯ」

フンッと背を向けたら、後ろで安井くんが笑った。

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謙「お前・・俺が本当に忘れてると思った？」

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あ「へ？」

不思議に思って顔を安井君にむけた瞬間、後頭部に手が回って、唇にある感触。

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安井くんの、綺麗な顔。

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それはとても長くて、優しくてとろけそうになる。

そしてゆっくり顔を離して、額と額がくっついた。

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謙「・・これだろ？

　俺が覚えてないと思って、拗ねてた理由。」

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