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「どうなんだ 銀海帝」


銀海帝と呼ばれた人物はしばらく黙っていたが、やがて物憂げな表情のまま口角を上げて微笑んだ。


「この問答には飽きたよ、アヴェンジャー。何度答えてあげればいいんだい?」


優しさを感じる微笑にしては棘のある言葉だ。言外に海賊側だと言っているのだろうが、それでは満足しないらしい。


「どちらだ。明確に言え」


「…私は海賊だよ、海に生きる略奪者」


「……そうか」


ため息混じりに答えてやれば鎌刀が引かれる。この問答は会う度に行われるものだ、銀海帝もといハクオウが海軍につくなどありえないのに。


それほど、アヴェンジャーの海軍への怨恨は深いらしい。悪の象徴とも言われる銀海帝をなおも疑うぐらいには。


「心変わりは人の常と言うだろう。安心しろ、お前が海軍についたならば私がその首を落としてやる」


「人…ね。話は終わりだよヴィアベル」


用があるんだろう 近くの島に行こう、と血を拭った。

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月20日 17時

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