今日:2 hit、昨日:18 hit、合計:1,592 hit
小|中|大
4 ページ6
「どうなんだ 銀海帝」
銀海帝と呼ばれた人物はしばらく黙っていたが、やがて物憂げな表情のまま口角を上げて微笑んだ。
「この問答には飽きたよ、アヴェンジャー。何度答えてあげればいいんだい?」
優しさを感じる微笑にしては棘のある言葉だ。言外に海賊側だと言っているのだろうが、それでは満足しないらしい。
「どちらだ。明確に言え」
「…私は海賊だよ、海に生きる略奪者」
「……そうか」
ため息混じりに答えてやれば鎌刀が引かれる。この問答は会う度に行われるものだ、銀海帝もといハクオウが海軍につくなどありえないのに。
それほど、アヴェンジャーの海軍への怨恨は深いらしい。悪の象徴とも言われる銀海帝をなおも疑うぐらいには。
「心変わりは人の常と言うだろう。安心しろ、お前が海軍についたならば私がその首を落としてやる」
「人…ね。話は終わりだよヴィアベル」
用があるんだろう 近くの島に行こう、と血を拭った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月20日 17時