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「こいつはお前のご飯じゃないぞ、ロボ」
「……キューン」
「そうか…チョッパー、ロボが“すまなかった”と」
「ワフ」
「……!!!」
ぺろりとチョッパーの頬を舐める。ロボなりの謝罪なのだろうが、とうとう気絶してしまった小さなトナカイに首を傾げた。
何故気絶したのかまでは分からない。いくら賢くても狼なのだ。
「ワフ?」
「……仕方ないな。じゃあなるべくすぐに戻る」
いい子にしていろよ、と言えばしぶしぶと言いたげにその場に伏せた。
......................................................
「───中将!“銀海帝”を確認!!来ます!」
「なんだと!?直ちに戦闘準備……ぐあぁぁ!!」
「中将ー!!」
命令を下した中将の胸に突き立つ銀の槍。放ったのはもちろんハクオウだ。
「き、貴様……いきなり何を…!!」
「即死ではなかったのかい。ちょっと狙いを間違えたかな?謝るよ」
「“銀海帝”……!!」
「総員構え!!1歩も引くな!」
おやおや、とハクオウ。
「通り道を邪魔したのはそちらだろう?皇帝に銃を向けるなんて…反逆に値するよ」
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月20日 17時