傷を抱えた私達は (ページ7)

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体育の授業では我慢出来るぐらいの体調不良にしかならなかったため普通にバレーの試合に出たら途中から意識が朦朧として倒れた

バスケに対して拒絶反応を起こすことはわかっていたものの他のスポーツもダメだとは思ってもみなかった

その頃から仲良かった杏と柊生が私を保健室まで運んでくれたらしくちょっとした大騒ぎになった

目が覚めるとベットの上で杏に大泣きされた

迷惑かけたのに黙っているのは悪いと思い、それから私は杏と柊生に自分の過去と今の体質を話した

2人は大粒の涙を流しながら聞いてくれて終わったあとに抱きしめてくれた

それから私は倒れるかもしれないという恐怖を覚えてしまい体育の先生である村田先生と松尾先生と母との4人で話し合い

体育の試合は見学で無理はないという約束をし、学校に許可を取ってくれた

他の人には長時間運動できないんだと説明し(あながち間違ってないけど)

ここまで倒れることなく過ごしてきた

5「そっか…じゃあ本番は昨年と同様応援しててもいいし、松尾先生手伝ってもいいし、疲れたらどこかで休んでていいからね？」

7「Aちゃんいると助かるから遠慮なく来てな？」

『はい。ありがとうございます』

優しい2人の先生に恵まれた私は幸せなんだろう

その後、最近の体調などを聞かれ答え、村田先生と一緒に教室に戻った

みんなは参加する種目が決まったみたいでそれぞれの種目で集まって作戦や練習について話していた

正直こういう時私はどうしていたらいいか分からなくて困る

どこにも入れない私は1人になってしまうから

授業終了まであと5分

でもその5分が辛く、長かった

どうせスポーツ大会本番もこうやってみんな楽しそうにしている輪に入れず1人になるのだろう

私だって本当はみんなと一緒に運動したいよ…