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その後、お互いに質問し合いっこしたりしてもっと草川くんを知れて近付けた気がする
連絡のスピードも苦にならないテンポで、話していて楽しいし、近くにいるような気がしてぽかぽかと心が暖かくなった
私の過去を話したから、気まづくなったりするかな?と心配していたけれどもそんなことは全くなくて
話す前と変わらない心地いい距離感と関係が築けている気がする
きっと私はこの先草川くんをもっと好きになる
この気持ちは恋だと本能が告げているから
でも、その先に進みたくないから草川くんには伝えない
付き合うということは誰かを選び、誰かを選ばないということ
私の行動で誰かを不幸にしたくないから
いや、本音はまたあの時のように自分がいじめられたら怖いから
結局、私は自分が可愛いのだ
草川くんの過去を一方的に聞いただけではなく、私の過去も話したことで対等な関係になれた気がするから
この距離で、関係で充分だ
お互いに心の傷を少しづつ癒していければそれでいい
そんな風に思っていたのに、それを許してくれない人がいた
?『久しぶりA。いきなりごめん、話したいことがあって来たんだ』
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作者名:蓮華 | 作成日時:2021年2月7日 17時