No.100―last― ページ7
ス「WESTの皆さん、トークなしのメドレーでいきます。」
後方から聞こえたその声に対する皆の返事は、すごく明るかった。
もうすぐ出番。
一緒に歌うはずなのに、スタンバイしてるのは自分一人。
ステージでは河合くんが、次の曲紹介を始めていた。
心を決めて、ひとりでステージにたつ。
まだ暗くて見えていないのか、歓声は聞こえない。
河「次はWESTの話題の新曲！２曲メドレーでお届けしますどうぞ。」
曲が流れ始め、照明が点いてもなお、メンバーは出てこない。
溢れんばかりの歓声を受け、一人で歌い出した。
〜〜♪
久々に歌って、やっぱり気持ちよくて、顔を隠していることなんか忘れてた。
一曲目が終わり、二曲目を待っていたら、
さらに大きくなる歓声と、７つの足音。
両隣に暖かさを感じつつも、足元しか見えていない。
だけど、自分を一番待っていてくれた人たちだってすぐわかった。
そっととられた帽子。
そこで初めて、自分が泣いていることに気づいた。
帽子をとられてゆっくりと周りを見渡せば、大好きな大好きな景色。
右には流星、左には神ちゃんがいて、
その横に残りのメンバーが並んでいる。
流「おかえり。」
優しく言われたその言葉は、マイクが拾っていたみたいで、
自分だけに限らず、会場全体を涙色に染めた。
「ただいま。」
そう返せば、涙の奥に架かる綺麗な虹。
鳴り響く拍手と暖かい声援。
悩む必要なんかなかったんやーって、安心した。
流れるように時は過ぎ、出番を終え楽屋に戻る。
言葉は交わしていないのに、皆から伝わる思いはすごく優しかった。
「おかえり。」「ただいま。」
なにげないその会話が、今の自分達にはピッタリだ。
皆がくれた言葉、支えてくれた手、
離してしまうことがあっても、繋がっていることには変わりない。
たくさん泣いた、その何倍もたくさん笑った、
皆でバカやった数えきれない思い出。
これから新たに刻まれるものひとつひとつが、強く自分達を繋いでくれる。
皆がくれたすべてを、大好きな皆を、これからも絶対忘れない。
流星side
ただただ嬉しかった。
一緒に噛み締めてきた幸せ、また分かち合える。
もしまた忘れられたとしても、俺らなら必ず思い出せる。
でももう絶対忘れさせん。
なにがあっても、自分のなにを失っても、
一緒に過ごす一分一秒を、
忘れさせんから。
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あすみ(プロフ) - 数時間前にちょっと気になって読んでいたら2.3時間で読み終わりました。笑 最初からハラハラして涙出てきて、最後は涙腺が壊れてもう涙がぶわあああって溢れました(語彙力) この作品をよんで更にWESTのことが大好きになりました！これからも応援してます！ (2017年11月10日 1時) (
レス) id: 3cedb9ae0d (このIDを非表示/違反報告)
からすまえんどう(プロフ) - リランさん» 小瀧、嬉しいです！！笑 最後まで読んでいただきありがとうございました！！ぜひ良ければアンケートの方もご協力くださいm(__)m (2017年7月11日 22時) (レス) id: ab332cc587 (このIDを非表示/違反報告)
リラン - このお話感動過ぎて小さな瀧が……← 小説とってもおもしろかったです！ (2017年7月11日 21時) (レス) id: 7bfa5d4191 (このIDを非表示/違反報告)
からすまえんどう(プロフ) - もぎもぎさん» 最後までありがとうございました！！ (2017年7月1日 13時) (レス) id: ab332cc587 (このIDを非表示/違反報告)
からすまえんどう(プロフ) - 桐山莉子(莉史)♪さん» サンキュー！！！！ (2017年7月1日 13時) (レス) id: ab332cc587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：からすまえんどう | 作成日時：2017年6月23日 18時
