サンドイッチ ページ3
「げ、米炊くの忘れてしもた…」
弁当作らなあかんのに…。
しゃあなし、今日はサンドイッチにするか。
冷蔵庫にはレタスとか卵もあるし、何とかなるやろ。
「ほい、今日の弁当」
「あざーっす」
「もっと感謝の色を見せんかい(笑)」
「ははー、有り難き幸せー」
「何やねんそれ(笑)…ん?指、どないしたん?」
二口は自分の指を見ながら「あー、これな」と言った。
包帯から滲んだ血の色が痛々しい。
「柴崎の弁当食ってたらさ、自分も料理したいなーって。
これはその時包丁で切っただけ。大袈裟なだけで全然平気」
「慣れんことするからや。傷口は清潔にせぇよ、指なんかバレーで一番大事やろ」
「よく分かってんじゃん」
「一応経験者やし」とうちは鞄の中から教科書を出した。
「宿題、見せんからな」
「えー!見せてもらう気しかなかったのに…」
「見せんけど教えたるから。ほら、早う教科書出さんかい」
「了解」
二口は勉強は嫌いというだけで苦手ではなさそうだ。
やないと、こないだの期末で100人中、上位20人に入ってないか。
「柴崎のノートってめっちゃ綺麗だな。参考書レベル」
「眠い時は解読不可な文字してるで」
「頭いいもんなぁ」
「自分もええほうやん」
その後、1限目の数学の小テストで満点をたたき出した2人だった。
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蒼穹@小鳥遊。 - さくらんぼさん» ありがとうございます!早めに更新できるように頑張っていくので引き続きよろしくお願い致します!! (5月7日 5時) (レス) id: 8087978939 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - すごく読みやすくて面白いです!更新頑張ってください! (3月28日 18時) (レス) @page20 id: 9a6d1464ea (このIDを非表示/違反報告)
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