雑炊 ページ14
「へぇ、二口休みなんですね」
「で、お前にプリント届けてほしいってわけだ。家、知ってるな？」
「はい。分かりました」
放課後、先生に呼び出されて何やろ思たらおつかいか。
ちなみに今さっき、二口が休みなのに気が付いた。
「どこらへんやったっけな…、確かこのアパートやった気がする」
”二口”と書かれた表札を見つけ、インターホンを押す。
「《あ”ーい…って柴崎！？ｹﾞﾎｹﾞﾎ…ま”っで、今開ける》」
えらい体調悪そうやな。
ま、やから休んでるんやけどな。
「プリント届けに来ただけや。飯は食うたんか？」
「まだ」
「はぁ…、作ったるから部屋上げてや」
「散らかってるぞ！？」
「うちが気にすると思うか？ちゃんと飯食わんと治るもんも治らんで？」
部屋に上がり冷蔵庫を開ける。
案の定、空に近かった。
「材料買うてきて良かったわ。アンタは寝とけ、病人野郎。
台所使わせてもらうで？」
「おう。ｹﾞﾎｹﾞﾎ…」
ちゃちゃっと卵雑炊を作った。
生姜たっぷり入れたから喉に優しいだろう。
「二口、って爆睡やな。メモ書いとくか」
二口side
気が付くと日が落ち切っていた。
柴崎はもう帰ったらしい。
「…いい匂い」
台所の鍋を開けると美味しそうな卵雑炊。
鍋の隣にメモもあった。
アイツらしいきれいな字で「少し水足してあっため直して」と書いてあった。
変な猫のイラストを添えて。
雑炊は想像通り、めっちゃ美味しかった。
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蒼穹＠小鳥遊。 - さくらんぼさん» ありがとうございます！早めに更新できるように頑張っていくので引き続きよろしくお願い致します！！ (5月7日 5時) (
レス) id: 8087978939 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - すごく読みやすくて面白いです！更新頑張ってください！ (3月28日 18時) (レス) @page20 id: 9a6d1464ea (このIDを非表示/違反報告)
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