パウンドケーキ ページ12
二口side
週末、珍しく部活はオフ。
やることもなく、駅の近くに新しく出来た店にでも行こうかと
パーカーに着替えてスマホと財布を持って家を出た。
「お、柴崎Jrだ。珍しい」
「にーちゃん、どこ行くん？暇なん？一緒に遊ぼや」
「別に良いけど…どこ行くんだ？」
「うーん、あ！買いもん行こや」
「買い物？別にいいけど、奢らないぞ」
「割り勘な、公平に」
奏馬に連れられて、入ったのは意外にもスーパー。
「中高生男子が休日に行く場所じゃねえだろ」
「ええやんか、別に。ほら、カゴ持ってついて来てや」
「菓子でも買うのか？」
「材料やで。にーちゃんが作るんや」
「は？」
カゴにポイポイと材料を入れていく奏馬。
「次、牛乳。ほら、早う来ぃや」
「…へいへい」
「…で、何を作るんだ？」
エプロンのリボンを結びながら奏馬に聞く。
「パウンドケーキ」と奴は食い気味に言った。
「パウンドケーキ？」
「そ。姉貴の好物だしな」
「何でわざわざ…」
「ええやんけ。姉貴とええ感じになるチャンスやろ？」
「ガキは黙ってろ。…それ、どうやって作るんだ？」
奏馬はニヤリと笑い、袖をまくった。
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蒼穹＠小鳥遊。 - さくらんぼさん» ありがとうございます！早めに更新できるように頑張っていくので引き続きよろしくお願い致します！！ (5月7日 5時) (
レス) id: 8087978939 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - すごく読みやすくて面白いです！更新頑張ってください！ (3月28日 18時) (レス) @page20 id: 9a6d1464ea (このIDを非表示/違反報告)
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