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お話27 ページ10

とりあえず、赤井の腹を軽く殴る。

「コナンくん。私はミドリだ」

しゃがんで目線を合わせるから、そう言えば、彼の真っ直ぐ前を見通す目が見える。

あ、似ている。

ゼロに。

自信を持っている目。

ちょっと、懐かしい。

「僕は江戸川コナン。ミドリおじさん、よろしくね!」

ニッコリと笑って、右手を差し出してくる。

俺はその手を取った。

「ああ、よろしく」

おじさんと言われたのは、ちょっと傷ついたが。

あれから、すごい勢いで、働いた。

コナン君は、そこら辺の人よりも賢くて。

だけど、暴走してしまって。

風見さんは、無条件で俺を受け入れてくれた。

俺とプライベートで食事も行った。

以外と甘いものが好きで、スイーツを二人で食べたりした。

『また、来ましょうね!』と笑顔で言っていたのが、眩しくて、彼を直視できなくて。

けど、ゼロには一度も会えなかった。

ただ、作戦には参加するらしく、通信機の用意をしてあった。

一目でもいいから、見たかった。

アイツが真っ直ぐ前に進んでいるところを。

あの一番の色の髪も、空の色の目も、髪の色にすごく映える肌の色も、カッコいい声も、忘れてしまいそうで。

怖かった。

アイツは俺を覚えているだろうか。

忘れてたら、忘れてたで、悲しい。

でも、覚えていたら、ゼロに相当な傷を残したという事になり、それは、悲しい。

ボーッと考え込んでいる俺にコナン君が声をかけてくる。

「どうしたの?調子が悪いの?」

「いや、集中してたんだよ」

クルリと後ろを振り返ると、地面に置かれた図面の前にしゃがみこむ。

この辺一帯の地図に、アジトの図面、タブレット。

大丈夫、何度も練習したじゃないか。

スーっと息を吸い、呼吸を整える。

「作戦開始」

今回、司令塔は俺だけ。

俺の警護はノアだけ。

その他の全員は、前線。

俺の手となり、足となり、目となる。

耳にかけた通信機から早速、声が入る。

『一班、正面二人います。』

「正面二人」

タブレットにタッチして書き込んでいくと同時に読み上げていく。

通信機を介した情報は、全捜査官に支給されている通信機に届く。

『五班、北裏口敵二名目視』

「北口二人。陽動開始。一班、爆発」

一班は爆発を起こし敵を錯乱させる役。

五班を筆頭に50人ぐらいが裏口からなだれ込む作戦だ。

『五班、正面に引き付けられました』

「北口クリア。一班、当初の通りに」

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安曇野レゾ - 桜さん» コメントありがとうございます!ゆっくりですが、更新していくので、よろしくお願いします! (2018年10月16日 20時) (レス) id: 8d7d5a4466 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - このあとどうなるかな?続き頑張って! (2018年10月15日 19時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:安曇野レゾ | 作者ホームページ:http:なし  
作成日時:2018年9月29日 1時

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