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Ep34 ページ17

「しっつれいしまーす。」
ドンドンと、扉を叩く。此処は妃法律事務所。え?早いって?道中何もなかったのですよ(ニコッ)
「…御邪魔します。」
鏡花ちゃんが私の後ろで声を出す。
うん。素晴らしく礼儀正しいね。
「はい。どちら様でしょうか…」
その時、扉が開き、妃さん(だと思う)が出てきた。
「Aの姉ちゃん?」
部屋の中には例のコナン君が居た。私を怪訝そうな眼差しで見つめている。
「えーあー…お久しぶり。えっと、私はこういうものです。決して怪しいものではございません。少し、お話をお伺いしてもよろしいですか?」
私と鏡花ちゃんは二人揃って探偵許可証と名刺を出し、私が代表して口を開いた。
「あの武装探偵社…?貴方達が?」
私達の探偵許可証を見つめながら妃さんが云う。
だよね。少女二人なんだよね。私達。
「はい。少しで構いません。お話を聞かせてください。」
小さく礼をし、私は妃さんに云った。
「もしかして…お姉さんたちは小五郎のおじさんのお話を聞きにきたの?」
物凄く猫を被ったコナン君が私に子供じみた声で云う。
「…なんでそう思ったんだい?」
あ、治さん意識してるからね。この口調本当の口調じゃないからね。
「だって。わざわざここに探偵が今来るなんて、それ以外ありえないもん。」
…私は探偵じゃないんだけどなぁ…
あれ、調査員って名刺に書いてあるけど、乱歩さんってなんて書いてあるんだろ…?名探偵…?いや、そもそもあの人は確実に名刺を持ち歩いていないな。
「そう。きみも鋭いね。と言うわけです。私たちは、毛利小五郎氏が逮捕されたとお伺い、個人的な事情でお話を聞かせていただきたいと、参りました。」
悪魔で個人事情なんだよねぇ…
「わかったわ。入ってちょうだい。」
妃さんが、私達を部屋の中に招き入れる。
ソファーに座ることを示され、遠慮せず座る。
「で、あの人について何を聞きにきたの?」
警戒を示し、妃さんは云う。
「…私たちの身内が、逮捕されました。」
ふぅ、と息を吐き、覚悟を決めて云う。
「え…!?」
遠くで見ていた蘭ちゃんが声を出す。
「無論、彼女がそのようなことをするわけありません。いつも誰かと2人一組で行動してるので。つまり、警察の捜査ミス、それか…

私達はただ単に警察に嵌められている。」

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藍梨(プロフ) - とても面白いですね! (2021年8月12日 19時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴愛(れいあ) | 作成日時:2018年5月20日 18時

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