あたたかい牛乳を一杯 IV

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『……ジョンハン、まだ起きてる？』


「うん、起きてるよ」




時刻はもう、0時を過ぎている。


あのあとも、たっぷりと愛された。


ジョンハンって意外と体力あるみたい。本人には言わないけれど。




『あ……そういえばね。合宿の時、私たち抱き合って寝てたらしいよ。イェリちゃんとユアが見たって言ってた』


「はは、見られちゃったか」


『寝相というか、癖…なのかな。気をつけないと』


「気をつけるも何も、あの時は最初からAのこと抱きしめて寝てた」


『え……！？』


「酔ってたAが可愛くて」


『……もう』





今日もジョンハンは、私のことを抱き枕にしている。


ぎゅ、と抱きしめる力が強くなった。



背中に感じる彼の温もりが心地よくて、今日もすぐに眠れそうだ。






今日は、というか今まで、色んなことがあったな。


それは、きっと、ジョンハンも同じで。




それぞれ別のひとに片思いをしていて、その恋は叶わないって、自分でわかっていて、それでも好きで。




もちろん、切ないのも苦しいのもたくさん味わった。寂しい夜もあった。





だけど、その寂しさがなければ、私とジョンハンが今こうして体温を分け合うことはなかっただろう。



どれも今この瞬間に繋がっていて、どれか欠けてもだめで。



無駄だと思っていた気持ちも、全部が必要だった。

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