微妙な距離感 ページ1
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ジョンハンに普通の友達に戻ろうと言われてから、数週間が経った。
12月の半ば過ぎ。
もうすぐクリスマスってこともあり、街は一気にそういうムードに。
暗くなると街の電球の装飾がピカピカと光り始めるから、最近は夜道がとても綺麗だ。
ジョンハンとはあれから何回か大学内で会ったけど、特別変わったことはなく。普通、だ。
だけど私が変に意識しちゃって、上手く喋れていない可能性は大いにある。決してそんなつもりはないんだけど。
『う、さむ……』
冬の空気は冷たくて、思わず震えてしまう。
クリスマスが近いと言っても特に予定はなく、普通の日になりそうな私は、早く冬が終わればいいのになと思う。だって寒すぎるんだもん。
食堂のいつものテーブルに座り、ホットココアを飲む。
体がぽかぽかしてきて、巻いていたマフラーを外した。
はあ。寒がりって、大変。
カップのココアが半分ぐらいになったところで、向かい側の椅子が動いた音がした。
視線を上にあげると、そこにはシュアが立っていて。
「おはようA、ジョンハナって見なかった?」
『おはよう。うん、見てないよ?』
「そっか、ありがとう。ここいい?」
『どうぞどうぞ』
「おじゃまします」と、私の向かい側の席に座ると、スマホを取り出して何やら打ち込むシュア。
…シュアと食堂で二人なのは初めてで、なんだか新鮮だ。
シュアと一緒にいるときは、大抵ジョンハンとユアがいるから。
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あおい(プロフ) - あったかくて優しくてすごく好きなお話でした❋更新される度に嬉しかったです。最後までありがとうございました! (4月1日 2時) (レス) @page28 id: f4ec078017 (このIDを非表示/違反報告)
ななんほ(プロフ) - 楽しみに拝見しております、最新話のお話しすごく好きだったのですが…消えちゃったのですかね(涙)また更新を楽しみにしておりますので、頑張ってください!! (3月25日 13時) (レス) id: 05ea9752a4 (このIDを非表示/違反報告)
ソヒ(プロフ) - 大好き過ぎてガチで3週ぐらい読んでます!なんなら日常で頭の中でこのストーリーを振り返るぐらい好きです!!これからも応募してます! (3月22日 18時) (レス) id: e4ee2c1a20 (このIDを非表示/違反報告)
pi(プロフ) - 更新嬉しいです。きゅんきゅんします、、 (2月17日 12時) (レス) @page19 id: 84a2331def (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - 更新まってます (1月4日 3時) (レス) @page12 id: 07d8f4f9c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るり | 作成日時:2023年1月15日 12時