第３話 ゲームでもしないかい ページ6
無事に任務が終わった。
Aはちょっと買い物に行きたいから、と途中で降り
私はそのまま補助監督と高専へ直帰する。
高専に着くのは３時くらいになりそうだ。
「Aさん大丈夫ですかね〜。一人であんな人の多いとこ行って」
慎重に右折しながら、立花さんが言った。
「どういう意味ですか？」
「あーいや、Aさん可愛いから、ナンパとかに狙われないかな〜って」
「あぁ、なるほど。そりゃあ声はかけられてるでしょうね。でもまあ、大丈夫でしょう。二級術師ですし」
「そうですね。心配すべきはナンパ男の方でした」
しばらくの間、車内は静まり返る。
「うわぁ…結構道混んでる。ちょっと着くの遅くなるかもです」
「大丈夫ですよ。ちょっと休みます」
立花さんにそう言って、私は頬杖をついて窓の外を眺めた。
何だか懐かしい気持ちになる。
静かな車内
各々が別の方向を向いていて、決して交わらない視線
悟たちと出会ったばかりの頃、一緒に任務に行くときの車内ではいつも、みんな別々の方向を向いて黙っていた。
任務地に到着した後も、いつもバラバラで行動して
連携が取れずにミスをしてよく怒られた。
私たちは最初、あまり仲が良くなかった。
いや、私は仲良くなるために最善を尽くしていたつもりだったのだが、悟もAも、あまりに協調性というものが欠落していて、最初は全然打ち解けられなかったのだ。
本当に、あの頃は苦労することが多かった———
*
初めて教室に行った日、私は悟とAの無関心な視線に戸惑った。
同学年が３人しかいないような学校なのに、２人からは同期と仲良くしようという気が全く感じられない。
結局、解散の時間になって先生が教室を出た後も、挨拶をしてくれそうな様子もなく
私から無理やり挨拶して自己紹介をすると、２人とも超絶無愛想に、名乗るだけ名乗って教室を出ていってしまった。
全く訳がわからなかった。
Aも悟も御三家の生まれで、小学校にも中学校にも行ったことがなく
学校に通うのは２人ともこの高専が初めてだったということは、もう少し後になってから知った。
新学期になったら知らない奴でも積極的に話しかけて、友達を作るという学校独自の文化を、２人は全く知らなかった。
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ヤハウェ(プロフ) - Wolf @ 元フェアリーさん» 禿同 (7月15日 16時) (
レス) @page48 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - ちょっとそのバイト店員さんそこ変わって欲しい (7月15日 14時) (レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - あい(^_−)−☆さん» お前の心臓の支配権は…僕にある…‼️チェッックメイトォォ‼️ (7月15日 8時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - なゆさん» おっと、君は僕の使徒かにゃ？？面白い！と思ったら大体僕だと思いますよ。面白いという概念を生み出しているのが僕なので（？）こちらこそあざ‼️ (7月15日 8時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
あい(^_−)−☆(プロフ) - なんかすごく心がキュンとしたって言うかなんて言うんだろう深い.... すき..❤︎ (7月14日 23時) (レス) @page46 id: 86f9264a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤハウェ
| 作成日時：2023年7月7日 2時
