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「お決まりになりましたらボタンを押してお呼びください。失礼致します」
私は半ば放心状態のまま、決まり文句を言って
神々しく輝く４番テーブルの元を去った。
・
従業員たちは、裏で大騒ぎである。
「え、モデルとかじゃないよね！？一般人！？ちょ、あのカップルマジで尊いんですけど？」
「次のパスタ私に運ばせてお願い」
「じゃあピザは私行かせて！」
クソ、私が第一発見者なのに！みんな集りやがって！
従業員たちの活きが良くなったおかげで、私は少し暇ができた。
何かしていると見せかけながら、チラチラと４番テーブルを横目に見る。
彼らは「ちょ、お前♡ソースついてんぞ♡」「え、取ってぇ」とイチャつくわけでもなく、ただただ食事をしているだけ。
そんだけお似合いのくせにその温度感？尊いってッ！！！
女の子の方はカルボナーラを、男の方はマルゲリータを黙って食べ進めている。
お、男がピザを一切れ小皿に分けた…
女の子に与えたッ！！尊いって！！
お、女の子の方がパスタを小皿に分けた…
男に与えたッ！！尊いって！！！
その温度感で物々交換は可愛すぎるて！！！
…と、そんな感じで
その日はみんな、そのカップルに美味しい料理を素敵な接客で提供しようと必死で、謎に団結力があった。
なんか、初めてバイト中に「楽しい」って思った気がする。
客は全員あのカップルだって思いこんだら、なんか頑張れそうだな。
私は運良く、その尊いカップルのお会計を担当させて頂くことができた。
「お会計2,560円になります」
あー、奢れるイケメンは強い！！何の迷いもなく全額を出す姿はダビデ像の如き雄々しさ！！！
「では5000円からお預かりいたします」
何か樋口一葉もちょっと照れてね…？気のせいか。
「ではこちら、お釣りの7,440円のお返しになります」
『え？』
「え？あ、すみません！一万円で打ってました…」
クソ女！なぜこんな時にやらかすのだ！！
すみませんすみませんとひたすら謝って5000円札を回収し、正しい額をお返しすると
全然いいですよ、と２人は笑ってくれた。
あぁ…生まれてきてよかった…
ドアを開けて、２人をお見送りする。
「またお待ちしております」という言葉を、これほど心を込めて放ったのは初めてだった。
《2005/12/11 21:14 バイト最高ー！(^O^)》
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ヤハウェ(プロフ) - Wolf @ 元フェアリーさん» 禿同 (7月15日 16時) (
レス) @page48 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - ちょっとそのバイト店員さんそこ変わって欲しい (7月15日 14時) (レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - あい(^_−)−☆さん» お前の心臓の支配権は…僕にある…‼️チェッックメイトォォ‼️ (7月15日 8時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - なゆさん» おっと、君は僕の使徒かにゃ？？面白い！と思ったら大体僕だと思いますよ。面白いという概念を生み出しているのが僕なので（？）こちらこそあざ‼️ (7月15日 8時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
あい(^_−)−☆(プロフ) - なんかすごく心がキュンとしたって言うかなんて言うんだろう深い.... すき..❤︎ (7月14日 23時) (レス) @page46 id: 86f9264a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤハウェ
| 作成日時：2023年7月7日 2時
