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さっき渡したものが誕生日プレゼントだと気づいてしまったのか…と、Aは悟った。
今の誘いは、お返しのための誘いだろう。
「…上限は？」
『…まあ、5000円くらい』
結構高いな。
「…じゃあ行く」
電話越しに、悟の呆れ笑いが聞こえてきた。
「何時に起きたらいい？」
『何時でもいいよ』
「じゃあ１１時出発で」
『了解』
どこに行くかとかは、別にまた決めればいい。
必要な会話は、これで終わりだった。
でも、Aはもう少しだけ、電話を続けていたくなった。
みんな普段から直接会っているので、電話は何か大事な用件がある時しか使わない。
だから、何てことない会話のために電話をするのは案外ワクワクして、何だか特別な気分だった。
それに電話でなら、それはまるで独り言みたいな素直さで、ものを言えるような気がした。
「今週末さ、どこ行く？」
『お前が行きたいところでいいよ』
「…分かった。考えとく」
それは悟も同じだったのかもしれない。
２人とも、電話を切ろうとはしなかった。
盛り上がっているわけでもなければ、話したいことがあるわけでもないのに
２人の間を繋ぐこの声の糸を、途切れさせたくなかった。
『…A、』
「ん？」
『お前がさ、禪院家に戻れって言われてるのって、俺のせいだったりする？』
「……」
悟は突然、そんなことを聞いた。
「…なんで？」
『いや…無下限に対抗できる術式持ってる奴をあの家がほっとくわけねぇよなと思って』
悟の考えは当たっている。
今までのAの苦労のほとんどは、悟が間接的な原因であるといっても過言ではない。
「…そ、全部の悟のせい」
Aは軽くそう言って、ベッドの上で寝返りを打った。
「…禪院家はさ、女とか、良い術式を継いでない人のこととかは落伍者扱いして、私はその全く逆だったけど
運が悪かったのは私の方だなって思ってる。あんな家、見放された方が絶対ラッキーだった」
『辛かった？』
「……うん」
Aは少しだけ喉の奥が熱くなるのを感じて、話題を逸らす。
「五条家は？どんなところだった？」
『そっちほどじゃないけど、まあうちもなかなか曲者揃いだったかな』
「御三家ってやっぱどこも変だよね」
Aはケータイを持ったまま立ち上がって電気を消すと、また布団に潜った。
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ヤハウェ(プロフ) - Wolf @ 元フェアリーさん» 禿同 (7月15日 16時) (
レス) @page48 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - ちょっとそのバイト店員さんそこ変わって欲しい (7月15日 14時) (レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - あい(^_−)−☆さん» お前の心臓の支配権は…僕にある…‼️チェッックメイトォォ‼️ (7月15日 8時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - なゆさん» おっと、君は僕の使徒かにゃ？？面白い！と思ったら大体僕だと思いますよ。面白いという概念を生み出しているのが僕なので（？）こちらこそあざ‼️ (7月15日 8時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
あい(^_−)−☆(プロフ) - なんかすごく心がキュンとしたって言うかなんて言うんだろう深い.... すき..❤︎ (7月14日 23時) (レス) @page46 id: 86f9264a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤハウェ
| 作成日時：2023年7月7日 2時
