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Aはただガタガタと震えて、悲鳴すら上げることができなかった。
禪院家でつけられたこの無数の傷跡は、Aにとって大きなコンプレックスだった。
呪詛師の手がAの肌を這い、下着を取り去ろうと紐に手をかける。
Aは強く目を瞑って、必死に耐えた。
幸い、脱がされる前に悟たちはAの元に到着した。
呪詛師の呪力の残穢を追うのは、悟にとって容易いことである。
悟は呪詛師を捕らえて、すぐに引き渡しに行った。
部屋の中に、禪院家の術師と２人きりになる。
Aは腕と足を解放されて何とか起き上がり、震えながらその場で俯いた。
「相変わらず弱いな。あんだけ目をかけられてたってのに、傷ばっかりあって実力がねぇ。そんなんで五条の坊に勝つなんざ、死んでも無理だろうよ」
術師は顕になったAの肌を見ながら、無慈悲にそう言い放った。
Aは苦しくなった。
自分の肌に向けられる男の視線が、突き刺さってくるようで怖かった。
すると、Aの身体を、その視線から守るように何かあたたかいものが覆う。
ふわりと香る、柔らかい匂い。
Aはすぐに、肩にかけられたブレザーで肌を隠した。
『…立てるか』
悟にそう言われてAは立ちあがろうとするが、上手く足に力が入らない。
『ちょっと我慢しろよ』
悟はそう言ってAを抱き上げ、車まで丁寧に運び込む。
『車出してください。あのクソ術師は置いてっていいんで』
そして運転席の補助監督にそう言って、車を発進させた。
悟は道中に一度車を停めるように指示して、車を降りた。
しばらく待っていると、何か買って戻ってきた。
『これ着とけ』
そう言って、Aに袋の中身を渡す。
新品のブラウスだった。
Aは悟のブレザーを脱いで、そのブラウスに腕を通す。
Aが着替え終わってから悟も乗り込んで、再び車が発進した後、Aは悟にブレザーを返そうと差し出したが
『着てていいよ』
…と、そう返されて、Aは柔らかい香りのするそれをどうしようもなく胸に抱いた。
高専についてからも、ぐったりとしている自分を悟が抱っこして部屋まで運んでくれて
———Aは戸惑った。
こんなに誰かに優しくしてもらったのは、今までの人生で初めてだったから。
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ヤハウェ(プロフ) - Wolf @ 元フェアリーさん» 禿同 (7月15日 16時) (
レス) @page48 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - ちょっとそのバイト店員さんそこ変わって欲しい (7月15日 14時) (レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - あい(^_−)−☆さん» お前の心臓の支配権は…僕にある…‼️チェッックメイトォォ‼️ (7月15日 8時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - なゆさん» おっと、君は僕の使徒かにゃ？？面白い！と思ったら大体僕だと思いますよ。面白いという概念を生み出しているのが僕なので（？）こちらこそあざ‼️ (7月15日 8時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
あい(^_−)−☆(プロフ) - なんかすごく心がキュンとしたって言うかなんて言うんだろう深い.... すき..❤︎ (7月14日 23時) (レス) @page46 id: 86f9264a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤハウェ
| 作成日時：2023年7月7日 2時
