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Aはかなり体術に優れており、非術師であれば自分より体格がデカい男でも簡単に倒すことができる。




こんなちゃらんぽらんのナンパ男など、Aにとっては敵ですらないはずだった。




なのにAは、ナンパ男に冷たい視線を送ることすらできずに、縮こまっている。





「あ、俺ら別に悪い奴じゃないっすよ?めっちゃタイプだったんで、ちょっと仲良くなりたいな〜みたいな!」





どう見ても怯えているAを、ナンパ男はパリピのノリで安心させようとしたが、これはどう考えても逆効果である。





「オシャレなカフェ知ってるんで、そこ行きません?ちょうどクーポン持ってて…」




『あ、いた』





横から、Aがよく知っている声がした。





『お前何してたんだよ。もうすぐ新幹線…』





Aは悟の姿を見た途端に彼の方に駆け寄って

サッと悟の後ろに隠れる。





『…どうしたの』



「……」





悟の服の裾を掴むAの手が、小さく震えていた。





「彼氏持ちかーい」



「なーんだ」





男2人はさっきまでの愛想の良さはどこへやら、不機嫌そうな顔で舌打ちをして、どこかへ去っていく。





『ナンパ?気色悪りぃな』





悟が振り返ってみると、Aが怯えた様子で俯いていた。





『…何かされた?』





悟が尋ねると、Aは俯いたまま首を横に振る。


様子が様子なせいで、全く信憑性はないが。




悟はどうしたらいいかよく分からず、少しの間Aの様子を見守った。





「……ごめん。お店探してたら、どっちに戻ったらいいか分かんなくなって」





しばらくしてから、小さな声でAはそう言った。





『そんなことだろうと思った。もう時間ないから行こ』





Aは頷いて、悟の後についてトコトコ歩く。



Aはかなり変な方向に突き進んでいたらしく、待合室に戻るまでに結構時間がかかった。






待合室に着く前に、悟はもう一度だけ、少し後ろを歩くAの様子を伺った。





『大丈夫?』





悟がそう問いかけると、Aは顔を上げて「うん」と頷いた。


先程よりは様子がいつも通りだったので、とりあえず安心した。





『やっぱり迷子になってたってさー』





待合室で傑、硝子と合流し、Aは「ごめんねー」と謝る。





4人は新幹線のホームに向かい、予定通りの新幹線に乗って静岡へと向かった。

第9話 死ぬまで許さん→←第8話 やっぱり迷子



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ヤハウェ(プロフ) - Wolf @ 元フェアリーさん» 禿同 (7月15日 16時) (レス) @page48 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - ちょっとそのバイト店員さんそこ変わって欲しい (7月15日 14時) (レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - あい(^_−)−☆さん» お前の心臓の支配権は…僕にある…‼️チェッックメイトォォ‼️ (7月15日 8時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - なゆさん» おっと、君は僕の使徒かにゃ??面白い!と思ったら大体僕だと思いますよ。面白いという概念を生み出しているのが僕なので(?)こちらこそあざ‼️ (7月15日 8時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
あい(^_−)−☆(プロフ) - なんかすごく心がキュンとしたって言うかなんて言うんだろう深い.... すき..❤︎ (7月14日 23時) (レス) @page46 id: 86f9264a88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤハウェ | 作成日時:2023年7月7日 2時

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