第4章 ページ14
「(めんどくさいなぁ……)」
もうすぐ2016年も終わりだというのに、企画の仕事が回ってきた。
各部署で企画をして、2週間後の会議でプレゼンをしろとのこと。
社A「パワポとか作らなきゃじゃ〜ん…めんどくさ〜」
社B「でもAさんがチームにいてくれてよかった〜!しっかりしてるから頼りになる」
私の所属することになったチームはメンバーが5人で、一人は同期、あとはみんな先輩だ。
苦手な人はいないから安心した。
社A「まあぼちぼち頑張ってこ?とりあえずLI○Eグルつくっとくか」
「そうですね。私つくります」
〈企画3班〉のグループを作成してチームメンバーを招待していく。
こんな感じで何かがあるたびグループを作るから、私のLI○Eには明らかにもう必要のなさそうなグループが沢山ある。
社A「んじゃ、よろしく!がんばろーねー」
社B「よろしく〜」
「よろしくお願いします」
班で分かれて行う企画のプレゼンは、お偉いさんたちに自分たちの実力をアピールできる大きなチャンスだ。
企画が通れば、チームメンバー全員にとってプラスになる。
準備期間は2週間しかない。
先輩が3人もいるチームだから、そのうちの誰かが指揮をとってくれるのかと思っていたが
2日経ってもLI○Eグループの通知は鳴らなかった。
下っ端なのに申し訳ないと思いながら、LI○Eを打つ。
Aお疲れ様です。再来週のプレゼンの準備、どんな感じで進めますか?
なかなか既読がつかない。
一旦スマホは置いて、お風呂に入る。
お風呂から上がると、先輩の一人から返信がきていた。
Mayumiお疲れ様〜!とりあえず、何か案思いついたらここに送るって感じでどうかな?
A了解です!
頑張って考えなきゃなぁ…
・
『まだ何かやんのか』
早く電気を消してほしいのか、すでに布団に横になっている鹿紫雲さんがそんなことを聞いてきた。
「ん〜。ちょっと色々考えないといけなくて。電気消した方がいい?」
パソコンの光は我慢してもらわないとだけど。
『いや、いい』
そう言うと鹿紫雲さんは起き上がって、台所に行った。
水道水をコップに注いで、ゴクゴクと飲みながら戻って来る。
『仕事は仕事中にやりゃあいいだろ。今やっても給料出ねぇんだから』
……ごもっとも。
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ヤハウェ(プロフ) - 由良の門をさん» そういう先輩っていうのは社会にごろごろいますから気をつけていきましょうね‼️鹿紫雲たんみたいなのが一家に1人いれば、日本社会はもっとマシになるはずであります…応援あざむぁす! (2月19日 14時) (レス) id: 3429f701c5 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - うみさん» ありがとうございむぁす‼️いい話ですよね😍オイラも好きですよ✨ (2月19日 14時) (レス) id: 3429f701c5 (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 企画を丸投げする先輩共腹立つと同時に、鹿紫雲の優しさが主人公にしみますね・・・!更新楽しみです!頑張ってください!!!! (1月15日 23時) (レス) @page17 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 作者さまの小説の中でこの小説が1番好きです!鹿紫雲目線と主人公ちゃん目線の書き方、文章の表現が素晴らしいです…好き! (11月29日 21時) (レス) @page23 id: d6837fdd33 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - あわさん» そう、鹿紫雲ちゃんは最高なのですよ!!沼れ!沼れ!いや、もう沼っているはずだお。この小説を読んだことがその証拠さ… (2023年4月13日 0時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤハウェ | 作成日時:2022年12月3日 0時