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そうすればAさんが助かるというのなら、すぐにでもそうしたいところでした。


でも…呪具はAさんを守るためのものでもあるのです。




これまでに色んな人を仕事で殺めてきた甚爾さん。

そういったことからたくさんの人から恨みを買っているし、今や最強の肉体を持つ事で禪院家からも敵視されている。




いつ襲撃されるか分からない状況で生きているのです。


呪具を持っていなかったら、呪霊や級の高い術師と互角に闘えないので、Aさんの安全が脅かされることになります。




甚爾さんの無敵さは、呪具あってこそなのです。

Aさんを守っていくには、どうしても必要なもの…



だから甚爾さんは躊躇しました。





甚「………」




動きのない甚爾さんに猶予を与えないために、甚之助パパはAさんの首に巻き付けていた縄を思い切り縛りました。


首が締まって、Aさんが苦しむ声が部屋に響き渡ります。



「…っ!、ぁ…」



『やめ…』



甚「早くしろ。お前が特級呪具を含む膨大な量の呪具を所有していることは分かっている。方法は知らんが持ち歩いているんだろう。それを出すんだ」




全く躊躇のなく首を締める力を強め、Aさんの喉から声が漏れることもなくなってしまいました。










甚「…格納呪霊か」




やっと首を絞める力がなくなってAさんは息が解放されて苦しそうに咳き込み、必死になって酸素をとりこみました。




『コイツの中に入ってるもので全部だ。他はない』




甚爾さんに懐きまくりの芋虫さんは甚爾さんの身体にモクモクと巻きついています。


甚爾さんの胃に入っていた時には全く感じなかったのに、そいつが外に出てきた途端、その部屋にいた者たちはそのものすごい呪力に圧倒されました。


この呪霊の中にはとんでもない呪具が山のように収められているということを誰もが確信したのです。




甚之助さんがその芋虫さんを祓うと、甚爾さんの周りに大量の呪具が散乱しました。




『……これでいいんだろ』




甚爾さんは吐き捨てるように言いました。




『とっととそいつを返せ』




甚之助パパはAさんの腕を掴み上げると、前方へ放り投げました。



甚爾さんはAさんの目隠しや縄を取り去ってから抱き上げると、すぐにその場を去りました。


真っ赤な跡がついた首、涙でびしょ濡れになった目元…





甚爾さんはまた、自分の弱さが嫌になるのでした。

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ヤハウェ(プロフ) - アユさん» ワイも楽しみッ!ウッキッキッ‼️ (8月4日 14時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - ただの本名;只野です。さん» 文字打ててるから大丈夫やで‼️お前の心臓止まったら僕が天界から蘇生したるから安心しぃや‼️ (8月4日 14時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - 凛さん» 待っておれ‼️この先どうなるんやろねウヒッ (8月4日 14時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
アユ - キャー♪後編がワックワクです! (8月3日 22時) (レス) @page47 id: 9c9f393af0 (このIDを非表示/違反報告)
- 後編まってます !!!! (8月3日 2時) (レス) id: b9832e8e21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤハウェ | 作成日時:2022年3月5日 10時

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