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お布団の中で、甚爾さんのお顔を見つめながら幸せそうに微笑むAさん。
「ベッドの方が寝心地いいでしょ」
ヒモ専用布団は結構ペラペラです。安かったので。
『まあな』
「明日からもここで寝ていいよ?」
『お前がそうしたいんだろ。だったらちゃんとそう言ってもらわねぇとな』
ちょこっと意地悪を言う甚爾さん。
「明日からもここで一緒に寝てください」
素直に応えるAさん。
『仕方ねぇからそうしてやるよ』
Aさんはンフフと笑うと甚爾さんの暖かい身体に抱きつきました。
甚爾さんしゅきしゅきの気持ちが止まりません。
明日も仕事はないし、今夜はいつになく幸せな夜です。
・
次の日、頭痛も治り体調がそこそこ良くなったAさん。
せっかく仕事が休みで時間があるので、久々に自炊生活でもしよう、と食料の買い出しに行きました。
甚爾さんはお荷物係で。
「あ、そうそう、もつ鍋の素も買っとこ〜っと。甚爾さん好きでしょ?明日にでも鍋パしよ」
Aさんのその言葉で、甚爾さんは年末のことを思い出しました。
『…そういえば』
「?」
『誕生日、過ぎちまったな』
「あぁ、そういえば確かに…って、甚爾さんのせいじゃん」
グサッ
「私あの日…誕生日パーティーでも開こうと思ってもつ鍋の材料とケーキ買って帰ってたのに」
そういえば高橋くんが拾って届けに来たアレは結局どうしたんやろね。
『…悪かった』
人身売買の罪がこの一言で片付くの草。
「いいよ、もうあのことは気にしなくて。ただ、もし何かお詫びをしないと気が済まないと言うのであれば…」
『……』
「今夜お祝いパーティーしよ。代替日ってことで!」
これであの罪が償えるんだ…優しい世界だねぇ…
…ということで、今日は急遽誕生日パーティー開催決定!
・
「電気消しまーす!」
二つの小さなケーキに蝋燭を立てて、電気を消すAさん。
「はーい、12月31日生まれの甚爾さんと1月1日生まれの私、お誕生日おめでとうございました!」
ふぅ〜と息を吹きかけるとふわりと消える火。
Aさんはパチパチしながら電気をつけに行きました。
お祝い事なんてしたことないのでやらされてる感パない甚爾さんですが、これは禊なのだ…!!
Just do it…!
それからケーキをもぐもぐ頬張る2人。
「…そういえば甚爾さんは何歳になったの?」
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ヤハウェ(プロフ) - アユさん» ワイも楽しみッ!ウッキッキッ‼️ (8月4日 14時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - ただの本名;只野です。さん» 文字打ててるから大丈夫やで‼️お前の心臓止まったら僕が天界から蘇生したるから安心しぃや‼️ (8月4日 14時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - 凛さん» 待っておれ‼️この先どうなるんやろねウヒッ (8月4日 14時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
アユ - キャー♪後編がワックワクです! (8月3日 22時) (レス) @page47 id: 9c9f393af0 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 後編まってます !!!! (8月3日 2時) (レス) id: b9832e8e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤハウェ | 作成日時:2022年3月5日 10時