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ぐったりしていてほとんど意識が遠のいているAさん。
甚爾さんが抱き起こしても、支えていないとまたすぐ倒れてしまいそうです。
『おい、大丈夫か』
甚爾さんがそう声をかけると、Aさんは甚爾さんにキュッとしがみついて小さく頷きました。
ジャケットやブラウスが脱がされていますから、抱きしめようとするとどうしてもAさんの柔肌に触れてしまうことになります。
甚爾さんはそれが躊躇われて、ベッドのシーツを手繰り寄せるとそれをAさんにかけました。
抱きしめると、Aさんの小さな体が震えているのが分かって、甚爾さんはやるせない気持ちになりました。
頑張って復職したと思ったらこれです。
外の世界はきっと、Aさんを傷つけ貶めるようにできている。
なら自分の目の届く場所にずっといてくれれば、と思うのも普通です。
束縛とかではなくね。
どうやらルーム代はモブたちが先払いしているようなので、今この時間から家に帰るのもあれですしAさんも眠ってしまったので、今日はここに泊まることに。
男たちが触ったシーツは気色が悪いので、甚爾さんはスタッフに替えのシーツをもらって
出来るだけ綺麗にしてからAさんを寝かせてあげました。
・
翌日
最悪の事態は免れたとはいえモブたちのしたことは立派な犯罪ですから、Aさんはきちんと訴えようと決意し
甚爾さんに付き添ってもらって警察署に行きました。
警「○山○男と○川○助……昨日裸で通りに出て捕まって、○○署に勾留されてる奴らですね」
「はい」
警「あなたを襲おうとして、でも途中でやめて裸で外に出た…ということでしょうか」
「はい…(なんか辻馬が微妙…)」
警「なるほどねぇ…」
「2人とも、すごく酔ってたので」
甚爾さんの神業は人には信じてもらえないので、何とか苦し紛れに訴えます。
警「あなたも酔っていたんですよね」
「…はい。でも、席では一杯飲んだだけだったんです。お酒には弱いですけど…なぜか意識が朦朧としだして。何か混ぜられてたんじゃないかって思ってて…」
警「で、どこまでされたんですか?」
「え?えーっと…」
さっきからこの担当の警察官、すごくめんどくさそうにAさんの話を聞いています。
どうやらこういう飲み会の流れでどうこう、という件は色々と基準が曖昧であったりして解決に時間がかかるので、あまり受けたくないようなのです。
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ヤハウェ(プロフ) - アユさん» ワイも楽しみッ!ウッキッキッ‼️ (8月4日 14時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - ただの本名;只野です。さん» 文字打ててるから大丈夫やで‼️お前の心臓止まったら僕が天界から蘇生したるから安心しぃや‼️ (8月4日 14時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - 凛さん» 待っておれ‼️この先どうなるんやろねウヒッ (8月4日 14時) (レス) @page47 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
アユ - キャー♪後編がワックワクです! (8月3日 22時) (レス) @page47 id: 9c9f393af0 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 後編まってます !!!! (8月3日 2時) (レス) id: b9832e8e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤハウェ | 作成日時:2022年3月5日 10時