好きって 1【Silk】 ページ3
｢せやからな、こうなんねん。｣
指で差しながら、
答えの冊子の数式をなぞる彼女。
うんうん。
なんて、俺は頷きながら。
だけど、そんなの頭に入ってる訳もなくて。
ちらちらと、その横顔ばかりに目がいってしまう。
｢A〜、こっちもヘルプ〜！｣
マサイの声がして、
｢はぁい。ちょっと待っとって！｣
楽しそうに、仕方ないなぁとでも言いたげな声。
そんな彼女は、
半年前に関西の方から転校してきた、優等生。
その関西弁と、可愛らしい笑顔が、
クラス中の心を掴んで離さない。
｢ごめんな、シルク。
ちょっと、向こう行ってくるわ。待っとって。｣
ちょこんと、胸の前で小さく手を合わせてから、
マサイの席の方へ。
今日は、明日から始まる期末考査のために、
皆で教室に残って、勉強。
勉強だ。
俺は、ちゃんと、勉強しに来た…はず。
難解な数式を眺めながら、
隣の席のモトキの鋭く響くシャープペンシルの音を耳にする。
それと一緒になるのは、やっぱり、彼女の声。
｢なんや〜、どないしたんよ。｣
｢ここ、わからん。｣
｢はぁ〜？こんなんも分からんの？｣
｢うるせぇな。わかんねぇもんは、わかっかんねぇ。｣
｢困った奴やわ、ほんま。｣
｢あ、髪の毛いい香りする。｣
｢はいはい。やるで。｣
イチャつくんじゃねぇよ、バァカ。
イライラして、知らないうちに、
シャーペンをカチカチ。
無残に伸びた、芯。
｢どしたの？｣
との声に、
ンダホの方を見ると、ニヤけてやがる。
今の俺は多分、仏頂面。
はらたつ。
｢別に。｣
答えてから、
ぼーっと、掃除された後で綺麗な黒板を眺めた。
別に、なんとも思ってない。
なんとも…、思ってない。
ただ、少し。
目で追っちまうだけだ。
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ゆーれーぶいん(プロフ) - 完結おめでとうございます (2018年9月23日 21時) (
レス) id: 1c9bcf2785 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと(プロフ) - ＞＞ 雨具 ＜＜さん» 分かりました、一応メッセージの方(周りに見えない)で送りますね。 (2018年2月7日 2時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
＞＞ 雨具 ＜＜(プロフ) - 全て目を通して来ました。朝くらいに更新したいのでこちらのボードにてパスワードを教えて頂けますでしょうか？(確認後は勿論削除します) (2018年2月7日 1時) (レス) id: a0d94f6722 (このIDを非表示/違反報告)
＞＞ 雨具 ＜＜(プロフ) - れやーとさん» よく見たらそのお話ありました…、すみませんでした、見てきますね。 (2018年2月7日 1時) (レス) id: a0d94f6722 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと(プロフ) - ＞＞ 雨具 ＜＜さん» えっとですね、編集者用のサイトを貼り付けてある所に 多分閲覧パスワードが載っていると思います。 (2018年2月7日 1時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
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