5話 起床 ページ6
「…よ……ます…ちゃ…」
Aが眠る中、目覚まし時計の機械的な電子音に混ざって、聞き覚えのある声が彼女の耳を刺激した。
しかし、彼女は熟睡しているのか、全くそれに反応しようとしない。
というよりも、まだぼんやりとした頭ではそこまで意識がいっていないようだ。
「んぅ…まだねむい…」
彼女は昔から朝が苦手だった。
Aは、やかましい目覚まし時計を止めようと、硬く閉じた瞼を無理矢理こじ開けて、薄目を開く。
「おはようございます！Aちゃん！」
けれども、まず目に入ったのは自分の上にまたがる先日の悪魔、ブラックの姿だった。
相変わらずテンションの高い様子ではしゃぐ彼の隣には、頭部がカメラでできた、小さな生き物のようなものも確認できる。
Aはあまりの急展開に唖然としてしまっているようだった。
徐々に目が覚め、冷静になっていく頭で状況を考えるも答えは出ない。
「……な、なんでここに？」
なんとか声を絞り出し尋ねると、彼は待っていたと言わんばかりに話し始めた。
「言ったでしょう。
オレちゃん、Aちゃんに興味があるんです。
カメラちゃんにも協力してもらって、Aちゃんのことをいろいろ調べてみました。
もちろん昨日の出来事も。」
「じっー！！」
彼と、隣のカメラちゃんという子は楽しげに答えた。だが、彼らとは対照的に、Aは血の気の引くような思いで、黙って彼らを見つめることしかできない。
寒い冬の朝にも関わらず、冷や汗が彼女の頬を伝っていった。
「貴方のお父様、随分鬼ヤバな方ですね〜」
ブラックは口元に手を当て艶やかな笑顔を見せた。
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米 - めっちゃいいです！ーーーーー！！！更新おねがいします〜〜 (11月27日 20時) (
レス) @page22 id: 391b553e6b (このIDを非表示/違反報告)
さじ(プロフ) - ストーリー性があってすごく面白いです！これからも楽しみにしていますっ！ (2021年10月28日 0時) (レス) id: c7307675fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆいろ - めちゃくちゃ面白いです､､､！ＢＣの小説の時点で神なんですが、それに加えてヤンデレ&読みやすくて、もう最高です、、、！更新待ってます！ (2021年8月24日 22時) (レス) id: 56d14b10d4 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年8月2日 12時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
見切れる人。(プロフ) - いなりさん» 応援ありがとうございます！励みになります！いなりさんのBC短編小説もいつもニヤニヤしながら楽しませていただいてます(´∀｀) (2021年2月21日 22時) (レス) id: 09a404df72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：見切れる人。 | 作成日時：2021年2月1日 1時
