【w/r/w/r/d】忘れられる事なき【軍パロ】 (ページ6)

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我々国

「んふふｯ、ひぃ…」

「な、なんやゾム…俺よりきしょい…」

「大先生よりはキモくない、ほんま何したんゾム」

総統室から少し離れたとある幹部の1室。ゾムと呼ばれた厚手のパーカーを着た男は、包帯を巻いた側の手を軽く握って寝転びながらずっとこの状態であった。他の二人はノートを広げ、何かを書いている。

「急にペ神来てめっちゃマッサージされてん……痛い…痛過ぎて…んふ…」

「………お前マゾやったんか…？」

「ああ…しゃおちゃん、気持ちはわかるけど今ゾムのそっちの手だいぶ酷いことなってんねん、だからやろ」

「えっなにしたん？」

「んー？大したことないで…っと」

軽快に起き上がるゾムは、「銃弾整理しとったら全部落として、手にクリーンヒットしてん。めっちゃ痛いであれ」とケラケラと笑いながら続けた。内出血がいつになく酷いらしかった。「なにしてんねん…」と呆れた声を出すシャオロンの背後のドアから、ノック音が響いた。この部屋の主であるゾムが応答すれば、そこにはトントンの姿があった。「とんちやん」と大先生が口に出せば、トントンは軽く受け流して部屋をちら、と見渡す。

「なにしたん」

「シッマは？おらんの？」

「あいつ自分の部屋で寝てるで」

「ああマジか…じゃあ取り敢えずお前らだけ会議室来てくれへんか。俺起こしてくるから」

「？なんか打ち合わせあったっけ？とんち」

と、ここまで話して、トントンの顔色が変わる。まるで次の言葉を言いたくなさそうに。

「…いや、臨時招集

ペ神の報告書見て色々気が変わったらしいで。」

「はよ来いよ」と告げて彼の去った部屋に、一瞬の静寂が訪れる。

「…ペ神の報告書ってことは」

「Aとエミさんか…？」

「なっなんか動きあったんちゃう！？」

3人は急いで会議室に向かった。