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我々国、幹部館のとある1室。
「ん、……早いなトントン。おはよ」
「おはよ。夜通し監視しとったんか？」
「まっさか〜、流石に仮眠したし部下に来てもらったで」
「だから背が伸びんのか……」
「やかましいねん!!」
朝から悪いけど、と監視モニターを見る男性────ロボロに書類を渡す。不思議そうに受け取った彼はパラパラ、と書類を眺めて、「あれ、この子」と口を開く。
「キャストブール連合国家の特殊部隊長？」
「別に名前でええやろ…Aな。」
「いや、せやけど…トントンがブール国の2人に怒ってるってどこかで聞いたから、名前出さんほういいかなって。へへ…」
「誰が流したんやそれ。…別に怒っとらん、ちょっとエミさんと行き違いがあるだけや。」
「あ、そうなん…」
で、Aがどうしたの？と問いかけるロボロ。伝えなくてはならない旨は正にその事なのだが、気が乗らないトントンはひとつため息をついてから説明する。
「グルさんから。偵察任務か臨時招集、あと単体攻撃で任されることが多いらしいから、情報読み込んで監視体制強めろって。」
「Aが単体攻撃?!出世したなあ…分かった、ちゃんと見とくわ。」
「おん。じゃ、また。」
と、部屋を出ようとすると、ロボロが後ろで「…ん？！」と声を上げた。…多分、一番後ろの項目だろうと思いながら「なんや」と振り向けば、目を見開いた彼が気まずそうに
「………国境戦線ほんとにするん…？」
と言った。
トントンは何も言わずに、手元にある他の幹部の人数分の資料を一つをとって一番後ろを再確認する。そして２回目のため息をついてから口を開く。
「…せや。目標はレーベン村の奪還と
エーミール、そしてAをこちらへ連れてくること。」
「いや…やるとは思っとったけど。でも待ってえやトントン、奇襲かける日付け…」
「…間違っとらんよ。
3日後や」
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作者名：HAL | 作成日時：2017年9月22日 20時
