# 本当のライバル ページ2
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− リハーサル −
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おかしい、見るからにおかしい。
「 っはあはあ、はあ 」
いつも以上に息切れしてるA。
Aの体力はバケモノ並とみんな口揃えて言う。
そんなAがこんな初っ端から息切れするわけがない。しかもなんか苦しそうだし顔真っ赤だし。
玲「 おい、水飲め。」
「 はあっ、れお、ありがと 」
玲「 …大丈夫かよ 」
「 っあは、れおが心配してくれるなんて、なんか嬉しいなあ 」
玲「 A… 」
「 …ん、水ありがと 」
玲於も異変に気づきAに水を渡す
玲「 岩さん…… 」
岩「 A、どう？」
玲「 たぶん熱ある 」
岩「 やっぱり、」
俺の視線に気づいた玲於が駆け寄ってきてくれた
玲「 Aは、休んだらファンに心配をかけるし、ましてや来てくれたファンを悲しませるわけにもいかないって考えてんだと思います 」
だから今も無理してる…ってAを見ながら切なそうに呟く
岩「 Aのことよくわかってるんだな 」
玲「 …マブタチだから。ってAがこの前言ってたな〜 」
そう切なそうに言う玲於はAのことが好きなんだろう
近くにいた直人さんも咳き込むAの隣で背中を撫でてあげていた
本当のライバルは誰なのやら
岩「 …今はそんなこと考えてる暇ないか、」
玲「 え？」
岩「 こっちの問題 笑
とりあえず、ライブ中はAに目配るようにな 」
玲「 言われなくても 」
岩「 ったく、生意気だなこのやろっ 」
玲於の頭をグリグリやれば、案の定睨まれた
岩さんやだって言って戻っちゃった
そのあとのリハもこまめに水分をとらせ、本番で疲れちゃダメだからと理由をつけちょっと抜いて踊らせた
リハも本番と考えるAにとってはちょっと納得してなかったけどね
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作者名：S | 作成日時：2018年1月6日 13時
