【イナイレ】凍てつく常闇の氷姫α1 (ページ41)

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常闇３９ページ41

追放…どう言うこと？

聞き間違い…？

…なわけない。

この距離で聞き間違えるわけない！

なんで、なんで…！！

『最後の試合お楽しみください』

まさか…彼奴、私が雷門にいることも、今回でレーゼ達が負けてこうなる事もお見通しであんなことを？

雪雫｢っ……そんな事、させない！｣

私はデザームに向けてボールを蹴った
彼が今からする行為を邪魔する為､敢えて軌道をずらした。

それはグランドを囲む雪に強制的に道を開かせたが私は知らん←

私はジェミニストームの目の前に行きイプシロン達と対峙した。

円堂｢石凪！？｣

デザーム｢…何だ人間、邪魔をするな。｣

雪雫｢邪魔するな？悪いけどそれはできないな。

酷すぎだよ。たった一度、一点差で負けたぐらいで追放なんて！」

デザーム｢それが我がエイリア学園の掟だ｡｣

雪雫｢掟？そんなの初めて聞いたんだケド？

仲間を大切にしないなんて…私が許さない！！」

レーゼ｢…ロゼ、さま？｣

デザーム｢…やれるものならやってみるがいい。｣

デザームはエイリアボールを私達に向けて蹴った。
本気で蹴り返そうとしたがその瞬間背後から突き飛ばされ、ボールは顔の真横を通過した。

振り返ってふと見えたのはジェミニストームのみんな。そして涙目で片腕を伸ばしてるレーゼの姿

雪雫｢レーゼ…レー…！｣

レーゼ｢最後に貴方様に会えて、良かった…。

ありがとう、雪雫…！｣

雪雫｢っ！！｣

レーゼ達のギリギリで止まったボールは光を放ち、ジェミニストームを消してしまった。

デザーム｢地球の民よ、お前達はエイリア学園の真の力を知ることになるだろう。｣

また、大好きな人達を目の前で失った……。
その光景はあの時に似てて……。

あの日の記憶と一緒に、怒りと悲しみの感情が混ざり合う。しかし、こんな時でも涙は出て来ない。

これはとても昔、ママとパパがよく言っていた言葉だ。

大切な人が困ってたりピンチになったら
笑って手を差し伸べるのよ？

どんな形でもいい。人を助けられる大人になれよ！

ママ、パパ…
また約束守れなかったよ…。

雪雫｢……リュウジ、ごめん……｣