【イナイレ】凍てつく常闇の氷姫α1 (ページ33)

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常闇３１ページ33

朝食も取り終え皆グランドに行き練習の準備を始めた
そこに雷門のユニフォームを着た吹雪が現れ、紅白で分かれたチームで練習。吹雪はフォワードを任されたが

昨日ので先日の練習試合で大方予想したが、案の定先日と同じ状況になった

雪雫｢また…何なんだ？｣

こりゃ、洗いざらい調べ尽くした方が良さそうだ。何かしらの役に立ちそうだ。
でもその前にやることがある。

夏未｢貴方、何をしているの？｣

雪雫｢雷門か…。吹雪士郎を含め、皆のデータをまとめている。各自のステータスや伸ばすべき所、改善すべきところ。それと今後必要なもの…｣

夏未｢……この『染岡竜吾カルシウム』って何かしら…？｣

雪雫｢不満があるのは分かるが、豪炎寺が脱退してからカッカしすぎた。そんな状態では今後メンバーが入れ替わったとしてチームワークに支障をきたす。｣

夏未｢貴方、思ったよりチームの事深く考えて見ているのね。｣

雪雫｢例え仲が違えど目的は同じだ。彼らの力になれるのなら悪い気はしない。｣

雷門｢そう。だいたい纏まったら教えて頂戴？｣

雪雫｢…ああ。｣

吹雪｢だったら、風になればいいんだよ！｣

円堂｢風になる？｣

吹雪｢おいで、連れて行ってあげるから｣

ついてきた先にあったのはゲレンデだった
そこでスノーボードをする事になった
吹雪のチームメイト曰く彼は｢走るよりもこっちの方が風を感じて好き｣らしい

皆がスノボをやり出す中私は黙々とパソコンと向かい合うのに飽きたのでその場を抜け出した
辿りついたのは校舎の目の前にあるスケートリンクだ

雪雫｢スノボも好きだけど…

やっぱ私はこっちだね！｣

忘れ物であろうスケートシューズを拝借しリンクに足を踏み入れた

雪雫『ほらほら晴矢、置いていくよ！』

晴矢『ちょ、お前ら早ぇよ！！』

雪雫『氷の上は私とお兄ちゃんの独擅場だよッわ！？』

ヒロト『何やってるの雪雫…』

リュウジ『そんなにはしゃぐから…』

風介『全く…怪我、ないか？』

雪雫『…あはは、大丈夫！』

雪雫｢……｣

久しぶりだったので取り敢えず氷の上を真っ直ぐ滑っていく。足を動かす度にシャッシャッと氷が削れる音が聞こえ私の耳を支配する
その感覚全てが心地いい

楽しくてつい、スピードを出しすぎてフードが脱げていることに気づかず私は踊るように滑り続けていた

吹雪｢あれって…｣