荒んだ孤独の中にハレルヤ ページ20
「む。ベルモンドは遅刻か…」
珍しく手越が一限目の授業が終わっても来なかった。
まっすーが連絡を取ろうとしたが、その返信はまだ来ていない。
「珍しいね。寝坊かな」
「ヴァンパイア・ハンターである奴のいない時間は何と優雅な事か!マーベラス!悪魔と下僕のみが存在するこの世界は正に煉獄の魔界と言えよう。」
嬉しそうに笑ってはいるものの、シゲも本心は心配しているのだ。俺には分かるよ。
「あっ」
まっすーが声を上げたかと思いきや、携帯の画面を俺たちに見せてきた。
手越とのやりとり。返信が漸く来たらしく、その内容は…
『熱出た。今日は休むわ(´;ш;)』
絵文字付きで病欠のお知らせ。
「まじか!一番丈夫な手越が」
「見よ!人間の身体の何と惰弱な事よ!ベルモンドよ、その程度の魔力で私を抹殺するとは笑わせる!」
「あんたも弱点まみれの病弱っ子でしょうが」
珍しく風邪っぴきな手越を、
太陽と十字架と流水とニンニクと銀と…(まだある)に弱い吸血鬼が笑う。
「フン、病気に苦しめられている面を見届けてやろう。宵闇の刻にベルモンドのアビタシオンを穢しに参るぞ、我が下僕よ」
翻訳すると、手越が心配なので放課後お見舞いに行こうという提案だ。
分かった、と返事をすると、満足気に笑う。
一番心配しているであろうまっすーも安心させるために提案したことだろう。そんなシゲの優しさを知っているからこそ、憎まれ口を叩いても可愛いとさえ思えるのだ。
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chaimai#(プロフ) - イチゴタルトさん» ありがとうございます!1番!?うわー光栄です!番外編はまたネタが集まり次第...ですかね!笑 (2018年5月31日 10時) (レス) id: 66c8a59a90 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴタルト - すっごくおもしろかったです! これまでで見た小説の中で一番すきかも(笑) 番外編書いてくれると嬉しいです! (2018年5月29日 19時) (レス) id: 74a386a12e (このIDを非表示/違反報告)
chaimai#(プロフ) - 慶也さん» 最後まで読んで頂いてありがとうございます!終わりを悲しんでもらえる話がかけて良かったです…。(ノ.・)<紳士淑女の皆々様…また会おうぞ…。 (2018年2月8日 20時) (レス) id: 66c8a59a90 (このIDを非表示/違反報告)
慶也 - 完結おめでとうございます!毎日楽しみにしていた作品で、おわるのがかなしいです…。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 70d225106c (このIDを非表示/違反報告)
chaimai#(プロフ) - しげこさん» 最後まで読んで頂き、更にあ名残惜しく感じて頂きありがとうございます。(ノ.・)暗黒の魔界へ誘り奉る…。今宵また会おうぞ人間どもよ。……との事です。 (2018年2月8日 1時) (レス) id: 66c8a59a90 (このIDを非表示/違反報告)
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