カルテ236 ページ37
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衝撃的、なんて言葉を作った人間は本当に凄い
今、私が感じた様々な事柄を表すにはこれ以上に見合う言葉は無い
苦し紛れにローを見上げれば、彼の手にはゼリー状の何かに覆われた四角く収まった心臓
それは不気味にも鼓動を打ち続けている
そして次に感じたのは自分の胸の辺りの寂しさ
恐る恐る手で触れれば、そこには心臓と同じ大きさの四角い穴が空いていた
私の心臓が、今、目の前にあるのか…！？
自分の心臓を目の当たりにしているのに、私は生きている
実感の沸かない不確かな生に一抹の不安を感じる
だがそれを優に超えるものが私の理性を麻痺させた
ｶﾞｼｯ！！
「！！」
心臓を持っているローの手を掴んで自分の心臓を目の前に持ってくる
彼の腕の中で生き続けている私の心臓
信じられないその光景に私は心の底から
感動した
「凄い……」
「…は……？」
「凄いな、ロー！お前の能力か…！？まさか、自分の心臓をこの目で見れる日が来るとは…夢にも思わなかった……！！」
彼の手からそっと心臓を取れば感じられる自分の命の音
それは筋肉を隔てて感じていたものとは重みが違った
内臓だから肌よりも熱い
それがより鮮明に命の重さを感じられる
正に命の灯と言えるだろう
医者という職業の影響か、人体の不可思議な現象にはとても興味がある
両親曰く、私は生粋の知的好奇心の塊だそうだ
そんな性分のお蔭で医者としての勉強は全く苦を感じず、寧ろ夢中だった
医学オタクなどと呼ぶ人間も居たがどうでも良かった
これ程素晴らしい状況に巡り合う機会など一生に一度あるか無いか…
いや、殆どの人間が無いに違いない
そんな稀な事態に今、私が直面していると言うのだ
何て幸運な事なのだろうか…
これは一体どういった仕組みになっているんだ？
心臓を循環している筈の血液が見えないのに脈は正常なのは何故だ？
そもそもここには心臓だけが取り出されていてその周りにある筈の胸筋、背筋が無い
それは何故だ？
筋肉はどこへ消えた？
衝撃は前から後ろへと通過したが一体どうやってローの手元へ移動したんだ？
私の神経が正しければ心臓も後ろに飛び出すんじゃないか？
それから小1時間
私は自分の心臓の観察とこの現象についての考察に没頭した
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(症状:知的好奇心)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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白龍 - お久しぶりです〜！ この作品に出会った当初私は中学生で不登校でした、そんな中での此処は心の支えでもありました！☺️ 今では資格も取り就職して働いています。またコメントでお話、作品を見られるのを心から待っています！！ (10月10日 2時) (
レス) id: ef42c70218 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - お久しぶりです🥰🥰私も続きとても楽しみにしています🥰🥰 (8月4日 4時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - お久しぶりです立青です〜！白さんとユリシィ様(女神様)親衛隊を結成したのが昨日のように思い出せるくらい今でも大好きです！親父殿を知るきっかけとなった沼のような作品で、続きが気になり続けてます🥺 (7月29日 19時) (レス) id: 45ba2eb794 (このIDを非表示/違反報告)
白龍 - この先のストーリーを自ら考えて妄想してます☺️ (2023年5月2日 0時) (レス) id: 7ff70cdf2f (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - とても楽しみにしています。続きいつまでも待っています🥰🥰 (2023年2月16日 16時) (レス) @page47 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリシィ | 作成日時：2017年5月1日 15時
