カルテ232 ページ33
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ベポの言い付け通り大人しくベッドで待っていると外から足音がしてきた
段々近付く足音が慌ただしいものだと気付く頃には扉が勢い良く開けられた
扉を開けたのはベポが呼んだであろうロー
そしてそのすぐ後ろにはロシ―が居た
2人共私の顔を見ると安心した顔を見せる
「A！！大丈夫か！？」
「大丈夫だ、ロシ―。心配掛けてごめんな…？」
「気にすんな。首は？痛むか…？」
「大したものじゃない。痕も消えるだろう」
「そうか、良かった…」
ロシ―に矢継ぎ早に質問されるが、私はそれがどこか嬉しく思えた
こんなに心配してくれるロシ―に感謝の気持ちが溢れ出る
安心したロシ―の顔の後ろから見えたローの姿
先程の安堵の表情は無くなり、代わりに気まずそうな顔をしている
見聞色の覇気を使うまでもなく、分かってしまう
「……ロー」
「ッ……」
小さくだが、この部屋では十分な声量で私は彼を呼んだ
呼ばれた本人は肩を震わせてこちらを見るだけで何も答えない
その様が親に怒られるのを覚悟している子供みたいで…
私は場違いだがそれが何だか愛らしく思えた
「…大丈夫、怒ってないから。寧ろ、謝るべきは私の方なんだ…」
「……？」
「2人の記憶は、私なんかが安易に踏み込んで干渉して良いものではなかった。私の勝手な行動が、ローの気持ちを結果的に混乱させる事になった…」
「A…」
「謝って済む問題ではないと、分かってはいる。だが、それでも言わせてほしい…。ごめんなさい」
ベッドの上からではあるが、私は頭を下げて彼に謝った
私の気持ちなんて関係ない
これはロシ―とロー、2人の問題だったんだ
軽い気持ちで再会させようなんて思った私が浅はかだった
彼等の心にある傷を、抉るような事を私はしてしまったのだから…
「………もういい」
「…？」
「結果的に俺はまたコラさんに会えた。それに…俺は……」
ローは私の首元を見た後、下唇を噛み締める
それは罪悪感に苛まれている表情だ
そんな彼を私は抱き締めた
私より高い位置にあるローの頭を帽子の上から撫でる
慣れない行動にローの身体がぎこちなく固まる
そんな所もまた、愛おしく思える
「ありがとう、ロー…。……ありがとう…」
「………ッ」
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(処方:赦し)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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白龍 - お久しぶりです〜！ この作品に出会った当初私は中学生で不登校でした、そんな中での此処は心の支えでもありました！☺️ 今では資格も取り就職して働いています。またコメントでお話、作品を見られるのを心から待っています！！ (10月10日 2時) (
レス) id: ef42c70218 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - お久しぶりです🥰🥰私も続きとても楽しみにしています🥰🥰 (8月4日 4時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - お久しぶりです立青です〜！白さんとユリシィ様(女神様)親衛隊を結成したのが昨日のように思い出せるくらい今でも大好きです！親父殿を知るきっかけとなった沼のような作品で、続きが気になり続けてます🥺 (7月29日 19時) (レス) id: 45ba2eb794 (このIDを非表示/違反報告)
白龍 - この先のストーリーを自ら考えて妄想してます☺️ (2023年5月2日 0時) (レス) id: 7ff70cdf2f (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - とても楽しみにしています。続きいつまでも待っています🥰🥰 (2023年2月16日 16時) (レス) @page47 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリシィ | 作成日時：2017年5月1日 15時
