カルテ107 ページ8
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視界を多くの赤が塗りつぶす
それはとても熱いのに、温かく感じて…
耳元で鳴る心臓の鼓動の音も低いのに怖くない
私の顔を胸元に押さえたまま、サカズキさんは動かない
私は体格の差で身動きが取れない状態だし…
ど、どうすればいいんだろう……
それにしても…、流石軍人さん
厚い胸板にがっしりとした腕
……あれ？
何だろう…この感じ
前にも、似たような事があったような…
思い出せない
どうして…？
知りたいのに……どうして思い出せないの？
私は、何なのさ…
記憶が戻りそうで戻らない、そんなもどかしさに苛まれる
身体に力が不自然に入って強張らせる
「…何故泣かんのじゃ……」
「え…？……迷惑、だと思うので……」
サカズキさんがやっと口を開いたかと思えば、唐突にそんな事を言われた
私は思った事をそのまま言葉に変えて口から絞り出す
するとサカズキさんは更に私を抱き締める
正直窒息しそうな程に…
苦しい…かも
けど私のそんな思いなど微塵も感じずサカズキさんは続ける
「迷惑じゃと、誰かに言われたんか」
「…そういう、訳ではありません……。ただ、私がそうした方が良いと判断しただけで…」
「……なら、その判断は間違うちょる」
「え…？」
サカズキさんの言葉に反応して上を向いた私
私の目とサカズキさんの目が繋がった
サカズキさんは逸らさず、真っ直ぐと私を見た
その瞳の奥に感じた熱は、私の身体中を駆け巡る
「お前が泣かんで、誰がお前の声に気付けると
サカズキさんの言葉が、私の胸に入る
それは服越しに感じる熱のように、じんわりと優しく広がる
恐怖で冷え切っていた私の心も優しく溶かしてくれる
氷が溶けたからなのか…
堪えていた涙が止めどなく流れだす
視界が歪んでサカズキさんの顔がはっきり見えなくなってしまった
私は目元を擦ろうとしたが、サカズキさんがそれを手で制す
代わりに、普段の彼とは思えない優しい手つきで撫でてくれる
私はサカズキさんの手に自分の手を重ねる
手袋の奥にある熱い彼の手は、今の私には心地良かった…
.
(処方:抱擁)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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ユリシィ(プロフ) - 立青さん» ヒデェ！！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2016年12月30日 20時) (
レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - ユリシィさん» 困っているのか！？困っているんだね！？満面の笑みで笑ってあげよう！ｗｗ(￣∀￣) (2016年12月30日 17時) (レス) id: 91c5787e0e (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - 立青さん» もうどこからどうツッコめばいいのか分からん！！(´ﾟдﾟ｀) (2016年12月30日 17時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - ユリシィさん» そう言われると引っ張りたくなるんだよねｗほら、悪戯心が・・・・ねぇ？ (2016年12月30日 16時) (レス) id: 91c5787e0e (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - そして、マミー元気！？←更新されててびっくりしたよ！(ΦωΦ)ﾌﾌﾌ…（（いきなりどうした。 (2016年12月30日 16時) (レス) id: 91c5787e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリシィ | 作成日時：2016年12月3日 0時
