カルテ141 ページ42
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「さて…、彼を探さないと」
「キィ？」
「ごめんよ、人を探してるんだ。早く見つけないと…」
後ろから抱き着いていたヒヒの顎を撫でながら離すように促す
するとどうしたものか、ヒヒが一気に私から離れる
膝に乗っていた子どものヒヒは隠れるように私に抱き着く
ヒヒ達の顔は、恐怖で青く染められていた
その原因は瓦礫の上から現れた
「…何をしている」
「ミホーク…、彼等に何かしたのか？酷く怯えているんだが」
「……別に大した事はしていない」
「その鋭すぎる殺気がか？無自覚なお前でもあるまい。子どものヒヒが居るんだ、やめてやれ」
抱き着く子どものヒヒの背中を撫でてやれば更にきつく抱き着いてくる
カタカタと震える肩が可哀想で、私もギュッと抱き締め返す
ミホークから感じていた刺すような空気が無くなるとヒヒが一気に私の後ろに来る
ミホークの話通り、彼等はミホークを恐れている
冷や汗が半端じゃない
「……随分と懐かれたな」
「まぁ…、動物は好きだから嬉しいよ」
後ろで震えるヒヒ達をそっと撫でる
安心したのか冷や汗も止まり震えも治まった
「ロロノアの事は諦めろ。お前がどれだけ止めても無駄だ」
「………」
「その優しさは、別の男に向けるべきものなのではないのか？」
「…よく分かったな」
私はミホークの言葉を聞きながらヒヒ達を撫で続ける
今、ミホークは一体どんな顔をしてるんだろうか…
少し間を空けてからミホークは続けた
「お前の顔を見れば分かる。俺がどれだけお前に言葉を掛けても、どれだけ触れても、どれだけ愛しても…お前の心には届かない。ここに、お前の心の核は存在しない」
「…私の心は、とうの昔にあの人に捧げたからな。大事な部分だけは、何があってもあの人じゃなければいけないんだ」
「……その男は何者だ」
「斬るのか？それだけは止めてくれ。彼は…恐らく今重症なんだ。弱っているところを狙う男じゃないだろう？ミホークは」
「興味本位だ。言えぬ男なのか？」
「………言いたいさ。だが、私とあの人はあまりにも遠すぎる。それを実感するのが恐ろしい…」
「…………」
「私は卑怯で強欲な女なんだよ、ミホーク…」
膝の上で眠るヒヒを撫でる手が、小さく震えていた
.
(症状:怯え)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ユリシィ(プロフ) - 立青さん» ヒデェ！！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2016年12月30日 20時) (
レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - ユリシィさん» 困っているのか！？困っているんだね！？満面の笑みで笑ってあげよう！ｗｗ(￣∀￣) (2016年12月30日 17時) (レス) id: 91c5787e0e (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - 立青さん» もうどこからどうツッコめばいいのか分からん！！(´ﾟдﾟ｀) (2016年12月30日 17時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - ユリシィさん» そう言われると引っ張りたくなるんだよねｗほら、悪戯心が・・・・ねぇ？ (2016年12月30日 16時) (レス) id: 91c5787e0e (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - そして、マミー元気！？←更新されててびっくりしたよ！(ΦωΦ)ﾌﾌﾌ…（（いきなりどうした。 (2016年12月30日 16時) (レス) id: 91c5787e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリシィ | 作成日時：2016年12月3日 0時
