カルテ59 ページ10
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自分のデスクで2人のカルテを作っているとまたしても廊下が騒がしい
他の医師も何事かと廊下を覗こうとするとナースが血相を変えて入ってきた
ただ事ではないとその場に居る全員に緊張が走った
ナースは私と目が合うと廊下を指さしながら衝撃の言葉を伝えた
「し、志吹先生!か、患者様が…、病室に居ないんです!!」
「!?」
「トイレも、他の階も探したんですが…どこにも居ないんです!」
これには周りの医師も驚愕の一言だ
誰よりも衝撃を受けているとは言い切れないが、私も驚きで目を見開く
彼は背中を大きく斬られていた
エースやニューゲートさんよりはマシだが、それでも動き回るなんて事出来る筈がない
トイレにも居ない、他の階にも居ない
なら彼は一体どこに?
考えるよりも先に私の足は病室に向かって走っていた
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「志吹先生!」
「ハッ…!ハァ……」
ナースの促すまま病室に入ればそこは見事に
後から追い付いたナースがどういった状況だったのかを教えてくれた
「志吹先生が集中治療室に向かった後、体温計を病室に忘れたのを思い出したんです。それで取りに来たら、病室に居なくて…。点滴も付けずに出て行かれたと思って探したんですが、どこを探しても居ないんです」
「………病院周辺は」
「他のナースと手の空いている看護師の方に探してもらっています」
私はさっきまで彼が寝ていたベッドにそっと触れる
僅かだがまだ温もりが残っている
ナースの言う通り、私がこの病室を出てからすぐの事なんだろう
しかしこれだけ大きな病院なら誰か1人でも目撃者が居てもおかしくない
なのに居ない、となると……
「………………帰ったのか」
「??志吹先生?何か仰いましたか…?」
「いや、何でもない。看護師達に連絡して戻るように。この事は私が院長に伝える」
「はい…」
ナースが戻るのを確認してから私は窓の外を眺める
開けられていた窓から入る風でカーテンがフワリと揺れる
まだ少し冷たい風と春を感じる緑の香りが病室を満たす
それを酸素不足の肺に入れるように深く呼吸をしようとした
その時だった
「志吹先生!集中治療室の患者様が……!!」
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(症状:酸欠)
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» お馬鹿ですよ〜 (2016年12月27日 14時) (レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» お馬鹿ってwwwww (2016年12月12日 21時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» おバカな家族ですwww( ̄▽ ̄) (2016年12月11日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» いいねぇ!それ!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» そうそう、ウチの家族なんか皆"楽しければ全て良し"って精神ですから(´-ω-`) (2016年12月10日 23時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリシィ | 作成日時:2016年11月19日 15時