カルテ56 ページ7
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「こんな別嬪さんに助けられたのか俺!スゲェ幸運じゃねぇか…い゛っ!いででででで!!」
「あーもう、ほら、重症なんだから安静にしな。自分が怪我人だって自覚あるの?」
白衣を身に纏って真剣な気持ちで病院に来たのに…何なんだこの状況は
何故私は患者にナンパされながら診察しているんだろうか
すっかり敬語も抜けてしまう
まぁ見た目若いしそこまで年は離れてないだろうから大丈夫と勝手に決める
先に目が覚めたのは、矢張りと言うべきか…背中を大きく斬られた患者だった
病室に入れば彼は長い髪を整えて立派なリーゼントを作っていた
これには私もナースも驚いた
ニューゲートさんやもう1人の患者に比べれば軽いが重症には変わりないのにこの余裕さ
一体何を食べて何をしたらこんな人間になるんだろうか…
疑問の塊みたいな人だ
「いやぁ〜、悪いね。どうしても会って礼を言いたくてさ」
「医者だからな、当然のことをしたまでだ」
「いや、ウチの船の船医はヒデェぞ!?怪我人を引き摺って運んで、治療を拒めば余計に怪我増やしやがるしよぉ!!」
"ウチの船"…、"船医"……
まさか、ひょっとして……この人
喉まで出かけていた言葉を私は咄嗟に呑み込む
何故ならここには私と一緒に来たナースも居るんだ
案の定彼女は何を言っているのか分からないという顔をしている
これはまずい…ッ
「船医……??」
「仕事の話だろう。後は私がやるから、他の先生の元へ。何かあれば呼ぶから」
「分かりました」
適当に話を終わらせて私はナースに部屋を出てもらう
2人きりになった途端に零れそうな溜息をグッと堪える
これからが私にとっての正念場だ
「ん?どうかしたか?」
「何も。ところで…さっき"ウチの船"って言ったけど、何の船に乗っているんだ?」
「海賊船だよ。それも、世界で最強と言われる親父の船だ!」
"親父"
その単語で彼の言葉を思い出した
『俺ァ…海賊でな、あるデケェ船の船長をしていた。
ニューゲートさんは仲間を"家族"と言っていた
なら、彼らはニューゲートさんのことを何と呼ぶのだろうか…
その答えを彼は出してくれた
"
それが、彼らの船長なんだ…
.
(経過:診察中)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» お馬鹿ですよ〜 (2016年12月27日 14時) (レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» お馬鹿ってwwwww (2016年12月12日 21時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» おバカな家族ですwww( ̄▽ ̄) (2016年12月11日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» いいねぇ!それ!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» そうそう、ウチの家族なんか皆"楽しければ全て良し"って精神ですから(´-ω-`) (2016年12月10日 23時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリシィ | 作成日時:2016年11月19日 15時